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えびす顔の造花卸売問屋元社長からの手紙

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素麺つゆ器の変遷から考察する河内に隣接する大阪東部地域町家の食生活、特に食器類の質的向上の考証

2006年06月26日 23時47分20秒 | Weblog
 先日、三輪素麺を食べていると、父が
 「昔はこんなしゃれたガラス器がなかったから、ビールのコップで食べたもんや」

 そう言えば、おぼろげながら覚えている。
 そんなことずっと忘れていたが、懐かしくて、わざわざビールの小コップで素麺を食べてみた。

 そうこれが難しい、今のように幅広口でないから、素麺をうまくコップの中に入れるのがたいへん。子どもの頃、この作業が逆に素麺を食べるもう一つの楽しみでもあった。思い出した。

 せみが鳴くような暑い夏の日に、クーラーなんてもちろん無く、扇風機が回る台所。顔や腕、足を真っ黒にして、ランニングシャツに短パン。素麺を箸で摘む不器用な小さな手。少し震えながらビールの小コップに素麺を入れる。時には失敗し、やんちゃな顔が笑みを浮かべる。

 いつから、こんなしゃれた器に代わったのだろう。そういえば、我が家では一時、あのモロゾフのプリンのガラス器が素麺つゆの器として幅を利かせていた時代もあったか。
 


左から、
昭和後期に素麺つゆ器として使用されたアサヒビールの小コップ=アサヒビールの販促品、無料(高さ9センチ、口径6センチ)、
昭和最後期から平成初期に使用されたと思われるモロゾフのプリンガラス器=モロゾフのプリン容器、器代金はプリン代金に含まれている(高さ8センチ、口径7.5センチ)
現在使われている素麺つゆ器=結婚式の引き出物、ある程度高額商品と見られる(高さ5センチ、口径10センチ)

 結論、
 河内に隣接する大阪東部地域町家の素麺つゆ用ガラス器は昭和後期から平成にかけて、仕様的に背高タイプから幅広タイプに移行。またそのデザインも年代を追うごとに進歩。単価も高価格品へと変遷した。
 これらのことから大阪東部地域町家においては昭和後期から平成にかけて、食生活、特に食器類の質的向上が図られたことが伺える。

元新聞記者が明かす 小さな会社 マスコミデビューの法則」(竹林館、岡田 光司著、1500円 ISBN4-86000-104-4 C2034 ¥1429E)、近鉄今里駅前・天狗書房、勝山通り・大山書店で絶賛発売中。 

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