福田康夫VS麻生太郎の対決となった自民党総裁選挙。 安倍晋三はあまりにも「ヤワなボンボンだった」。
志半ばで倒れるなら、政治家として最後の気力を振り絞り、「(美しい国・戦後レジームからの脱却など)残した後事を誰に託すべきか」を考えるべきなのに、それすらも出来ずに、ただ唐突な退任表明で幕引きとは、掲げた「美しい国づくり」の理念も何処へやらだ。
「美しい」の形容詞だけで、政権目標を表現できると思っていたのだから「甘ちゃん」と呼ばれても仕方ないだろう。
確かに、改正教育基本法・国民投票法・防衛省昇格など、政治史に残る法案を成立させたことは、評価出来るが、後継総裁により、政策が今後どう展開していくかによっては、退任表明状況の悪評価が、何倍にもなって歴史にとどめることになるか解からない。
福田がなれば、清和会(町村派)としては、四代続きの総裁誕生と一貫性があるように捉えるが、実体はそうではない。
もともと清和会は福田赳夫が創設者ではあるが、その淵源は、岸信介・佐藤栄作の流れがあり、親台湾派(蒋介石の国民党)が多数を占める派閥形成である。
対して日中国交正常化を宣言した時の、田中首相(経世会)大平外相(宏池会)は北京政府(毛沢東の中国共産党)とパイプを持つ派閥として対峙する関係にある。
ポスト佐藤の「角福戦争」と相まって、その対立構図は、(米・中が絡む)外交・安全保障政策に色濃く反映されてきた。
そんな中で清和会の福田康夫(まして福田赳夫の子息が)が、なぜ、親中国・北朝鮮宥和策のような発言を続けて来たのか、以前から気になっていたところである。
先の自民党本部での総裁選立候補演説で、麻生太郎は、舞台袖に立て掛けられた国旗に礼をしたが、福田にその動作は無く、リベラルを感じさせる対照的なポーズだった。
麻生は昭和39年からの留学時代に「少年マガジン・少年サンデー」を船便で送って貰い愛読していたそうな。 現在も続く漫画好きのエピソードである。
おそらく、福田の愛読書は「朝日ジャーナル」であったのではなかろうか。
麻生は留学前(2~3ヶ月か?)産経新聞に在籍していたと言うから、新聞は産経を読んでいたろう。 福田は、朝日新聞か。
学習院で学んだ麻生は、国旗に礼をすることは、当然教えられたろう。 学芸大付属の福田は、日教組の教員に礼を学ばなかったのではないか。
そのように考えると、二人の成長環境が育んだ人物像が理解できる。
ちなみに、小泉純一郎前首相の当時の愛読書は「平凡パンチ」に違いないだろう。
志半ばで倒れるなら、政治家として最後の気力を振り絞り、「(美しい国・戦後レジームからの脱却など)残した後事を誰に託すべきか」を考えるべきなのに、それすらも出来ずに、ただ唐突な退任表明で幕引きとは、掲げた「美しい国づくり」の理念も何処へやらだ。
「美しい」の形容詞だけで、政権目標を表現できると思っていたのだから「甘ちゃん」と呼ばれても仕方ないだろう。
確かに、改正教育基本法・国民投票法・防衛省昇格など、政治史に残る法案を成立させたことは、評価出来るが、後継総裁により、政策が今後どう展開していくかによっては、退任表明状況の悪評価が、何倍にもなって歴史にとどめることになるか解からない。
福田がなれば、清和会(町村派)としては、四代続きの総裁誕生と一貫性があるように捉えるが、実体はそうではない。
もともと清和会は福田赳夫が創設者ではあるが、その淵源は、岸信介・佐藤栄作の流れがあり、親台湾派(蒋介石の国民党)が多数を占める派閥形成である。
対して日中国交正常化を宣言した時の、田中首相(経世会)大平外相(宏池会)は北京政府(毛沢東の中国共産党)とパイプを持つ派閥として対峙する関係にある。
ポスト佐藤の「角福戦争」と相まって、その対立構図は、(米・中が絡む)外交・安全保障政策に色濃く反映されてきた。
そんな中で清和会の福田康夫(まして福田赳夫の子息が)が、なぜ、親中国・北朝鮮宥和策のような発言を続けて来たのか、以前から気になっていたところである。
先の自民党本部での総裁選立候補演説で、麻生太郎は、舞台袖に立て掛けられた国旗に礼をしたが、福田にその動作は無く、リベラルを感じさせる対照的なポーズだった。
麻生は昭和39年からの留学時代に「少年マガジン・少年サンデー」を船便で送って貰い愛読していたそうな。 現在も続く漫画好きのエピソードである。
おそらく、福田の愛読書は「朝日ジャーナル」であったのではなかろうか。
麻生は留学前(2~3ヶ月か?)産経新聞に在籍していたと言うから、新聞は産経を読んでいたろう。 福田は、朝日新聞か。
学習院で学んだ麻生は、国旗に礼をすることは、当然教えられたろう。 学芸大付属の福田は、日教組の教員に礼を学ばなかったのではないか。
そのように考えると、二人の成長環境が育んだ人物像が理解できる。
ちなみに、小泉純一郎前首相の当時の愛読書は「平凡パンチ」に違いないだろう。
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