山形の森 保守醒論

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自民党再建策、あえて政治理念の相違での分党の勧め。

2009-09-11 16:44:20 | Weblog
野党に転落した自民党再建に向けて、中堅若手は脱派閥・世代交代を念頭に、「自民党再生会議」なるものを立ち上げた。
総選挙の大敗北で、生き残ったもの同志が一致結束して前進する、とは素直な物言いではあるが、党の再建のみならず、日本の政治の正常化に向けて、ここで、あえて政治理念の相違での分党の勧めを論じたい。
1955.11.15に自由民主党が結成され、その結党の大義は占領憲法の改正(自主憲法制定)であった。
翌56.4.5の臨時党大会において、初代総裁に選出された鳩山一郎首相は、直ぐに(憲法改正を狙った小選挙区制の)選挙制度改正法案を提出した。
いわゆる“ハトマンダー”と呼ばれた区割り法案である。 しかし、教育二法など重要法案を抱える通常国会で審議未了廃案となった。
以後、野党勢力の1/3議席死守する政治戦術から、今日まで果たしえないできている。
ブログ子が問題にしたいのは、2/3を獲得しなければ憲法改正法案提出、審議、成立と運べないことは承知のうえだが、党是の憲法改正の旗さえも降ろしているような、あいまいな党現状にこそ、衰退の原因があるのではと考える。
長い与党生活のなかで、党是を忘れた党活動・国会運営に甘んじ、改正論議(姿勢)さえも棚上げした、あまりにも理念なき集合党組織にしてしまってきている。
この際、改憲保守派とリベラル派の二派に分党して再建を図ることで、民主党を巻き込んだ国民有権者に違いの見える政党選択を訴えることができよう。
政権についた民主党とて、自民党以上に幅広い寄せ集め集合体である。
まして、「ハト小屋(鳩山)」に「カラスの子(小沢)」がたくさん入って、いつ喧嘩がはじまるかと即発状況にある。いつまでも“友愛の甘ちゃん”と“極悪守銭奴”が、ひとつ屋根の下(鳩小屋民主党)で過ごせるわけがない。
そのときに、それぞれの政治理念(国家観・歴史文化観)をもって、二つの選択肢(分政党)に合流して、政党政治体制の正常化ができ得るものと期待したい。
数合わせの与党集結論理より、政策理念による旗の下への結集こそ、本来の政権交代を担える国民期待の政党誕生が見えてくる。
それぞれの党が共通理念のもとに候補者を選び、ガチンコの訴えを繰り広げる選挙戦の到来を見たいものだ。
また脱派閥を叫ぶことで、しがらみのなさをアピールする議員もいるが、政策集団としての派閥は重要な政治研修の場であり、情報収集にも極めて有効な場でもある。
あくまでも宝物にするかゴミになるかは、議員個々の取組む器量と運用にかかってくるものだ。
世代交代することで全てクリアできるものではないが、あくまでも吟味(思想DNA)したうえで、対抗軸のリーダーには団塊後世代(講和発効後世代)が、新生自民党を示すうえでもポイントになろう。
それでも57歳(1952.講和発効)になっているのだから、決して若手などでもないはず・・・。

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