山形の森 保守醒論

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麻生外相の「台湾は法治国家」発言は、吉田書簡に相通じる本音

2006-03-11 21:43:31 | Weblog
麻生外相は、9日の参院予算委員会で、日中共同声明を念頭に「(中国は)『一国』と申し上げているのでその範囲で」としたうえで、台湾について「(中国とは違い)民主主義がかなり成熟し、自由主義を信奉し、法治国家でもある。いろんな意味で日本と価値観を共有している国」などと述べた。
麻生は2月4日の講演でも、台湾を「国」と発言している。
中国外務省は11日、この外相発言について、「中国の内政と領土主権に対する粗暴な干渉だ」として、北京の日本大使館当局者に抗議したことを明らかにした。
中国は、昭和38年の「中ソ対立」をきっかけに、対日外交の推進を全面展開することになる。
民間貿易協定・日中友好協会発足・日中記者交換協定と進む。
一方、池田首相は、台湾・蒋介石政権との公式外交関係から、吉田元首相に特使として訪台を依頼、蒋介石への親書を託した。
対中外交は、台湾への信義を踏み越えることのない範囲であり、資本主義陣営の同盟関係が基本認識であると。
麻生は祖父吉田茂が描いた外交の真実を、傍で充分に見聞して育ってきたのだろう。
吉田学校の池田が、台湾・中国問題について、吉田に伺いと指導を得たことは、違いない事実だ。
麻生発言には、それが覗えるようだ。
 


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