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「田中型土建政治」の嫡子・小沢一郎が学んだ金権DNA

2010-01-15 14:13:01 | Weblog
1972.7.7、七夕の日に「今太閤」と呼ばれた、第一次田中角栄内閣が発足した。
田中ブームに沸く翌73.4、土工協副会長に鹿島建設の前田忠次(前東北支店長)が就任。
「前田-植良祐政(飛島建設会長)ライン」による中央談合組織が確立される。
植良は田中角栄に取入り、談合受注業者から大型官庁工事費の受注額の3%を取りまとめ、角栄に上納する業界裏ルールをつくり“談合の元締め”として絶対的な調整力を誇った。
「田中型土建政治」の嫡子・小沢一郎が学んだ金権DNAこそ、この(角栄と業界)ルールを自らの地元大型事業である「胆沢ダム建設事業」に反映させたとすれば、今般の小沢裏献金疑惑は容易に読み解くことができる。
植良祐政は、1981.には日本ダム協会会長に就任するなど、とくにダム事業に深く係わり、本県の寒河江ダム(1974.4ダム工事事務所開設)は(植良会長の)飛島・三井JVで工事されている。
詳細はのちに述べるとして、小沢側(大久保秘書)は、「胆沢ダムは小沢ダムだ」として業界側(東建協・伊東)に裏献金を要求したものと考えられる。
鹿島の伊東顧問は元請けが2%、サブコンで1%を提示して了承。
2004.10.7、胆沢ダム堤体盛立工事(第一期)の入札で鹿島JVが約194億円(94%)で受注。
10.20頃に2%相当の4億円を元赤坂の小沢事務所に届けた。(出金元は銀行などで)鹿島が本社から運び込むはずはないだろうが、鹿島本社と元赤坂タワーズは直線距離で100メートルちょっとで、台車で荷物運ぶ様でも不自然ではないほど近い。
タワーズの監視カメラが残っていれば確認もできようが。
2005.3.10、原石山採取工事(第一期)の入札で大成JVが約152億円(94.4%)で受注。大成も2%強相当の4億円を元赤坂の小沢事務所に届けた。
両工事の下請けに入った水谷建設JV(約80億円)が1%相当の1億円を、04.10.15(10.15金曜受領で10.18月曜に口座入金)と、05.4に5000万円ずつに分けて裏献金に応じた。
鹿島と大成は元赤坂タワーズの事務所で、大久保(小沢自身)が対応したのではないか。
水谷建設はチュリスの事務所(赤坂2)に近い、全日空ホテルで(石川・大久保)秘書が受領したものと読める。
過去のゼネコン汚職発覚の教訓から、独立採算方式を取って、支店・現場事務所で繰り合いする方法が取られているのかも。
入札での残予算が年度末までに追加や変更発注されるもので、約10億ほどのなかで(本社黙認で)捻出、小沢への裏金になっているように思える。
それにしても、2008.12に発注された第二期工事は(第一期受注の)業者と随意契約で鹿島JVは約154億円(99.79%)、大成JVは約91億円(99.90%)での受注である。
危険を犯して、2~3%の裏金を献じても甘く美味しい「小沢ダム」である。報道内容から見えてくる資金移動からの推定論。

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