山形の森 保守醒論

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政治家資産公開制度の裏闇

2010-11-02 19:57:18 | Weblog
10.29、菅改造内閣で入閣した新任閣僚8人が内閣発足時の保有資産を公開した。
民主党前政権の鳩山由紀夫元首相・小沢一郎元民主党幹事長に象徴される「政治(家)とカネ」問題の疑惑をクリア出来てはいないが、市民派を謳う菅直人首相の資産は、歴代首相で最も少ない2240万円と「非世襲の庶民派」を裏付ける形ともなっている。
もっとも今次取巻く政治状況と、首相就任以来(5ヶ月)半年足らずで、自らの政治資金について疑惑問題が出ていないことぐらいが及第点で、国政運営に関して見るべきプラス点は全くない。連日の国益目減り模様の外交報道だけが国民に痛ましく届く。
リクルート事件・佐川急便事件の反省から、(1992.12成立)1993.1に施行された(政治倫理確立のための)国会議員資産公開法に基づき、衆参両院議員は任期開始日の所有資産を、100日以内に当該議長の元へ提出が義務づけられた。
報告内容は、1.土地・建物の所在地、面積、固定資産税課税標準額、2.普通預金や通常郵便貯金を除く預貯金、3.金銭信託、4.株式(額面金額の総額)など有価証券、5.購入価格100万円以上の自動車・船舶・航空機・美術工芸品、6.ゴルフ会員権の先名称、7.貸付金、8.借入金などとなっている。
国民目線から公開総金額と実勢価格との乖離はあるが、各項目ごとに計算すれば実勢資産はある程度把握出来ようが、第5項目の購入価格100万円以上の自動車・船舶・航空機・美術工芸品については思うことがある。
自動車・船舶・航空機については、ある程度の駐機情報上から目視確認できるであろうが、美術工芸品(貴金属)については物品の大小相違もあろうが把握は容易でなかろう。
ブログ子は文化勲章受章者(H)の絵画を二度(二点)ほど、(盆・正月)帰郷の折に車で持ち運んだことがある。
一点は大臣室から直接車両に載せ○○宅まで届けた。大きさから50号程度の絵画であったので美術評価額は数千万円超になり、二点で?億円相当にもなることであろう。
公開法では購入価格100万円以上の美術工芸品とされているが、(表で)購入することなく有難く頂戴(就任祝いなど贈答物)した秘匿物として罷り通る国民との乖離部分は、政治(家)とカネの裏舞台の一面であろう。
公開漏れなのか、すでに闇で換金流通なされたものかチョット気になった次第。

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