山形の森 保守醒論

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石破茂政調会長に見る、保守政党を名乗る自民党政治家の腐敗堕落

2011-04-24 18:53:31 | Weblog
4.22、衆院本会議に民主党や自民党が提出した「日独友好決議」の採決で、自民党議員116人のうち森喜朗、安倍晋三、福田康夫、麻生太郎の4元首相を含む約40人が直前の退席、(起立採決で)座ったまま反対するという異例の事態となった。
日独交流150周年にあたって友好関係を深めるための友好決議であるが、問題になったのは「(日独)両国は、第1次世界大戦で敵対したものの、先の大戦においては、1940年に日独伊三国同盟を結び、同盟国となった。その後、各国と戦争状態に入り、多大な迷惑をかけるに至り、両国も多くの犠牲を払った」という部分など。
日独二国間の友好決議なのに日独二国が世界各国に迷惑をかけましたなどの自虐史観決議は、ドイツから見ても(何処の主権国でも)迷惑千万なことで、そもそもこのような文章を起案した愚かな左翼民主党であっても、共同提案する野党自民党が事前にしっかりと文言精査すればこのような事態になろうはずがない。
本会議直前の自民党代議士会で、(1)事前に党の部会などで議論されていない、(2)事実の誤認がある、と執行部批判が噴出。下村博文は、「ドイツは1939年のポーランド侵攻から(戦争が)始まっている」と採決での全員退席を要求。
石破茂政調会長が「党の手続きに則って私が賛成ということにした」と説明したが収まらず、石原伸晃幹事長は党議拘束を外すことを決定、本会議に臨む事態となった。
マトモな保守派を名乗るのならば歴史観の以前に史実の正確な理解が必要で、石破茂には特に難があるようだ。
石破については過去にも、対中国問題等における発言など保守政治家として不信な部分が多い。彼の政治姿勢の誠実さは感じられるが、大政党を率いる器量を持つには至らないオタク人物。
野党の立場といえども、このような自民党役員揃いでは国民が待望する政権奪還の力量不足は否めない。
採決で反対した菅原一秀は「当時の状況があったとはいえ、『迷惑をかけた』では英霊が浮かばれない」。
高市早苗も「交戦権や開戦権はすべての国家に認められた基本的な権利。自虐的国家観、歴史観だ」と反対理由を語る。
採決で多数の退席者が出たことは、民主党ほどでは無いまでも自民党内も寄集めの態様を晒したほどで、第2次世界大戦(大東亜戦争)をめぐる「歴史認識」などに深い溝があることを印象づけた。
決議は民主、公明両党や自民党の一部などの賛成多数で可決。共産、社民両党は「『侵略行為』という文言が削除された」などとして反対した。
石破茂政調会長に見る、保守政党を名乗る自民党政治家の腐敗堕落 。
山形県選出議員で退席反対の意志を示した、真性保守政治家がいなかったことが明白とされた。
自民も民主も解体宣言して、明確な旗印(政治理念と基本政策)の下に再結集、震災復興と併せて、遅かりしも戦後占領体制からの自立脱却を願うものである。


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