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toty日記

toty日記です。感想などいただけたら、喜びます。最近mixiに参加、気軽に声をかけてください。

第九に関して、ブログの効用

2012-11-11 16:11:13 | 歌・コンサートなど
土曜日に卒業した学校の同窓会で、第九を歌ってきました。

オーケストラと一緒に第九を歌えるなんて、なんて素晴らしいんでしょう。
参加した全員が、普段味わうことのできない経験に、
気分の高揚が収まらず、いつまでもその気持ちを味わっていました。

客席に、S叔母の姿を見つけて(白髪が目立ってわかった!)
ちょっとお話しました。同級の方と一緒のようでした。


このブログを始めてから、
第九の話題として、

・歌舞伎座で第九、
・おおはるさん(母)の病中の様子での第九、
等を書いていたので、さきほどこのブログ内での「第九」をキーワードに
検索
してみました。

記憶はどんどん薄れていきますが、
こうして、過去のブログを検索して、

こんなことがあった、あんなこともあったと思いだせるのは
とても面白いものです。

実際、一番の読者は自分だ!と思うこと多です。

そして、第九とのご縁は不思議だなと、思うのです。


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む・か・し~ 泣き虫神様が♪

2012-11-04 10:49:53 | 歌・コンサートなど
昨日は、第九の第二回目にして最後の練習。

2時から千葉先生の合唱だけのあわせがあり、
発声練習を兼ねて
学生歌、ハローハロー(周りの人と握手するで大騒ぎ!)等。

その時、同窓会からささやかですが、ドロップをどうぞと
配られたのが、懐かしいサクマのドロップ。

よく見たら、缶の反対側は60周年記念になっていてこんなでした。



3時からは本番の行われる講堂で、ゲネプロ。
いろいろ打ち合わせながら、何回か歌い、最後は通して。
最後の最後には、校歌。

いつ歌っても、校歌は荘厳で身が清められるようで、
在学中、毎日毎日歌っていたけど、本当にいい歌。
四部で、オケと一緒だと、余計感激。

先生のアクションはいらなかったな。

あとは、10日の本番、うまくいくように祈るのみ。
でも、オケと一緒に歌えるって、最高の幸せ!


タイトルの歌、ご存じの方いらっしゃいますか?
今日は、この歌が頭の中でまわってます。


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前代未聞の無謀な企画とのこと

2012-10-30 18:07:07 | 歌・コンサートなど
同窓会発足60周年を記念して、
今年の同窓会総会のあとに、同窓生による第九を演奏する。

この間の土曜の午後、その練習が行われた。

合唱部のOBと、R合唱団、我々ハレルヤ会にも声がかかっていた。
ハレルヤ会で、一度音出ししてみたら、お粗末な結果だったので、

Mさんが急遽特訓をしてくれて、Eさんのお宅で特訓があった。
18日の12時から、出来るまで、結局5時半までびっちりと。

学生時代に覚えたのは、楽譜をみているようで、
耳から覚えた人が多かったので、微妙な半音が違っていたり、

オクターブの移動が完全でなかったり、リズムが正確でなかったり、
いっぱい、いっぱい指摘を受けて、ゆっくりならどうにか正確に音が出せるようになった。
Mさんにとっては、まだまだ満足のいくものではなかったが。

そして、その特訓の成果や如何に。
この間の土曜には、約80名の人が集まり、
まず、女性は女性であわせ(江口先生)、
男性は男性であわせ(千葉先生)、
二時間ほどたって、全体であわせた。

R合唱団の方々も、やはり特訓したそうで、
それはそう、卒業以来の方が殆どとくれば、皆あやふやだったのだ。

それぞれが特訓したので、お互いチョット競ってという感じもあったが
「みんなで歌えばこわくない」のだった。

指導の江口先生は、学園で40年以上、第九の指導をなさっていたとのことで、
(我々が歌ったすぐ後に着任されたようだ)

要所要所、ここで僕が合図しますから、思い切り声を出してとか
皆をのせてくださって、笑いのうちに、何だか私たちだって
どうにかなりそうという気にさせてくださった。

なにせ、練習するのは、10月27日、11月3日、本番が11月10日という
練習日が少なくて本番を迎える「前代未聞の無謀な企画」と
同窓会の事務局長さんがいってらしたが。

次回は二時からコーラスを合わせ、三時からオケ・ソロと合わせてということ。

前代未聞の無謀な企画やいかに!(何回もこういっていた)

この間は、終わってからオケの練習を見学し、
江口先生がオケとソロを合わせるところに立ち会った。

軽く声を出して下さいとおっしゃっていたので
オケの後ろで声を出していると、残ったのはそんなに多くなかったので

まるで、オケと自分一人しかいないようで、(ここが私の能天気なところ)
音が拾えて、きちんとで出せると、気持ちよかった。

当日は、オケの後ろに並ぶと言われていたが、
結局、コーラスは客席の前の方に並び、

当日総会に出席して、久しぶりに歌う人をリードしてくださいとのこと。
このあたりのアバウトさも、前代未聞につながるのか。

とにもかくにも、第九を歌えてちょっとした興奮を味わった。
卒業以来の、「また歌ってみたい」がかないそうなのだから。

ここをご覧の方で、我こそはと思う方は、同窓会のお知らせをご覧になって
総会に出席すると、歌うチャンスがあります。
ekkoさんのご主人とか(笑)、あと数人は思い浮かびますが
どうぞ、ご参加を!


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岳沢小屋でヨーデルを聴く! おまけ編

2012-09-10 10:32:19 | 歌・コンサートなど
一つのタイトルで、かなりひっぱっていますが…。

岳沢小屋から下界に降り、
帰宅の途中、霧ケ峰のジャヴェルに寄り、
夕食をいただき、積もる話をし、

そろそろもういいだろうと、渋滞を避けて出発したつもりが
高速に乗ったら、途端にのろのろの渋滞。

8時半にジャヴェルを出発して、12時ごろには家に着くとみていたのが
大きな誤算に。

最大の誤算は、2時間以上のノロノロ運転のすえ、
後続の車に追突されたこと。

感覚としては、どちらもノロノロ運転だったので
本当に、ゴツンといった程度に思ったのですが

一応、警察を呼び、
次の談合坂の駐車場で事情を訊かれ、
都合一時間の余計な時間。

全てが終わって帰宅したのは真夜中の2時半。

山の朝は早くて、4時半ごろから起きだしていたので
その日の活動時間の長いこと。
すっかり疲れ果てた、とんだおまけでした。

そして、その後の保険会社や、車屋さんとの電話のやりとり
修理にもっていったら、バンパーだけでなく、車体も歪んでいるので
もっと大きな修理が必要で、

預ける期間も、2週間近くかかるとか。
その間の代車ももらってきたものの、すべてがとんだ「おまけ」でした。

写真は、中央道下り、諏訪休憩所の食堂からの風景。

<完>


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ヨーデルを岳沢小屋で聴く! お花畑編

2012-09-02 12:00:25 | 歌・コンサートなど
高山植物が群れ咲くところは、お花畑と呼ばれ、
登山中の疲れをいやしてくれる、ほっとする所。

岳沢小屋で一泊したあとは、帰るだけなので
のんびりと、お花畑までエンツィアンのみなさんと一緒にでかけた。

アルペンホルンの石川さんは、
衣装を着て、絶好の背景の中で写真を撮りたいようで
他の人は普通の恰好。



小屋の人も一緒に、まず、第一花畑に。



石川さんはとても気さくな方で、
こちらの質問攻めにも、丁寧にこたえてくれる。

コンサート当日も、
いろんなところで、音の響き方を確かめるように吹いていらしたが
夕暮れに響く音は、本当に素敵だった。


昨年は、朝6時ごろ吹いたら
鳥たちが自分たちのテリトリーを荒らされたと思ったのか
一斉に鳴き出してトンでもないことになったとの話に

じゃあ、今年もやって!と頼んだのだが
いや~、飲みすぎちゃって、今朝は起きられませんでした。
には、みなでにやり。

お花畑では、鳥たちも今年は認めてくれたのかな、などと
そんな話も面白い。

普段のコンサートでは、テューバも吹いていらっしゃるが
今回は下の車に置いてきたそう、

音大なのにワンゲル部だったそうで、
だからアルペンホルンも似合うのですね。

このアルペンホルンは、お手製だそうで、
管の中は機械であらかじめ削られ、まわりは、角材なのだそうだ。

周りを厚みが一定になるように削っていき、
最後は、籐椅子のような籐のツルを巻きつけてある。



長さは3m40cmで、つなぎ目が二か所、(上の写真でわかる)
三分の一の長さで運ぶ。

国によって、基本の音に、違いがあって、
どこだかは、F管、どこだかはG管(ドイツと、イタリアだったかな?)



山から下りてきた人が、山の上の方でも聞こえましたよ、
歩きながら楽しんでいましたと、声をかけてくれる。


お花も。











シシウド。花火のよう。







ほとんどのお客さんは穂高めざして、6時にはいなくなってしまう中、
のんびりと穂高をながめ、朝焼け、夕焼けを堪能。そして、下山。


楽器類を歩荷して下さった小屋のNさん、
上高地について、周りを見渡して、「下界ですね!」

上高地に来ている人はきっと、下界とは思ってないでしょうが、
全く同感。

厳寒期は小屋を閉める話を聞いて、
その間はどうするんですか?

「旅です。」
「どこに?」
「ネパールあたり」

う~ん、やっぱり仙人に近い人だった。



続く(おまけ編)


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ヨーデルを岳沢小屋で聴く!その2

2012-08-31 22:34:53 | 歌・コンサートなど
まさしく、ヨーデルは山で聴くのが素晴らしい。

歌うIさんも、声が山にこだまするのを確かめながら
大きな声で歌う。びっくりするほど大きい。

小屋の歩荷さんが運んでくれたアコーディオンも山にふさわしく、
きわめつけは、アルペンホルン。











コンサートも後半になって、
突然、大きな音を響かせて、輝くようなヘリコプターがやってきた。
Iさんも気になって、ヘリの方に向き、最後はヒャッホーと歌を終えたら

少しいったところで、ホバリングがはじまった。

はじめは、観光か取材のヘリかと思った人も多かったのだが、
ホバリングの場所が、よく滑落事故の起こるあたりということで

コンサートのお客さんたちも、すっかりそっちに気をとられ、

コンサートはお終いかと…。




真ん中の人の頭のあたりに、ヘリが写っている。

その後、ヘリは何回も旋回したり、位置を変えたりしながら
最後に、人をロープで釣り上げ、救助して飛び去って行った。

少し後にそちらから降りてきた山小屋の責任者は、
遭難救助のTシャツを着ていて、

「骨折、骨折。命に別状はなし」とのこと
みんなほっとしたところで、

アンコール、アンコールの声があがり
尻切れトンボだったコンサートの続き。

何の説明もなく、伴奏がはじまり
「教えて、おじいさん」のアニメ「アルプスの少女ハイジ」の主題歌が歌われた。

知っている歌に、大歓声。
畳み込むように歌われた歌には、その場にいた人たちも一緒に歌う。

そして終わったのだが、
終わっても、お客さんたちは、舞台にあがって

アルペンホルンを吹かせてもらったり、
エーデルワイスの時使ったベルを鳴らさせてもらったり、
(実はベル一つ一つに、A, B, C,などと音名が書いてあった)

ヨーデルの発声法を習ったり、
すっかりリラックスした気分でエンツィアンの方たちと話し込んでいた。

だんだん太陽が隠れ、あたりが薄明かりになるまで
三々五々、おしゃべり。

開放的で、山の魅力と相増し、それは楽しいものだった。

食事もエンツィアンの方々と一緒にいただき、急速に新密度が増した。
山の上り下りも一緒、旅は人との結びつきを強める。



実は、帰ってきてから岳沢小屋のHPを見たら、
このコンサートのようすが、歌入りでアップされていて、

小屋の人の目から描かれた、救助の様子や、
小屋の忙しさ等々、こちらを読むと、私が日記に書くまでもないなと
簡潔に書かれていたのだった。

ご参考までに、ここにリンクしておきます。25日と26日の記事です。

その映像に、我々夫婦も写っているんだけど
どこか、わかるかな?

続く(お花畑で編)


ヨーデルを岳沢小屋で聴く!その2 クリック!


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ヨーデルを岳沢小屋で聴く!

2012-08-30 03:23:54 | 歌・コンサートなど
24~26日に、北アルプスの岳沢小屋にいってきました。

メーンテーマはタイトルの通りなのですが、
そのためには自分の足で山に登らなければならず
久々の筋肉痛になりました。

気は若くても、体は相応に年をとっていることを実感した旅でした。

会った人、見かけた花々、清々しかった山
写真でご紹介します。


最初の写真は、一泊目の帝国ホテルのベランダから。
そして、帝国ホテル前。

実は、帝国ホテルでもエンツィアンが演奏すると聞いて
予約をとったのだが、ホテルの人が演奏があるかないか、
はっきり返事をしてくれなかったので、時間等は全然知らないまま現地に着いたのだが
なんと、その時にはじまったのだった。

沢渡で、車を置き、バスで行こうか、タクシーにしようか迷って
バスの時刻表を見たら、20数分待たないとバスにのれないのがわかって、
ええい、面倒だ。タクシーにしちゃおうと、タクシーを選んでよかった。

せっかくのサロンコンサートを聞けないことになるとこだった。

食事は、おいしかったし、最後のデザートは
オレンジを剥いた皮にしみこませたアルコールが
暗くした部屋で、炎となって燃えて、下にある巨峰のお鍋におちるという
大仕掛けな、マジックのような見世物のあとに配られる。

おいしいけど、ホント、マジックを見ているきぶんでした。

朝、起きて岳沢小屋に向かう。いらない荷物はホテルに預け、
リュックと山靴、久しぶりの山。

のぼりかけてすぐに、エンツィアンの一行と一緒になり、
同行のお客さんと共に、歩き続ける。

中に、お一人70代半ばのかたがいて、今回の登りでは調子が悪かったのか
いっぱい休まれたので、時にそのスローペースに救われながらも

最後ごろには、自分のペースができなくて、結構、疲れた。



以下は岳沢小屋への道で。上高地から穂高を望む。手前の川は梓川。



ピントがぶれているけど、トリカブト。



白樺をはさんで、アキノキリンソウ?



すごく可憐な花。名前はわからず。



キブネツリクサ。よく北軽井沢の水源の森にいくところにあった。



ガマズミ?



ゴゼンタチバナの実。



アキノキリンソウ?



アザミ



う~~んと、思い出せない。



なんとかツメクサ(だんだんいい加減になってきている?)



ゴゼンタチバナの花



こけが水滴を含んで湿っているのは、下の風穴からの冷風に冷やされたため



こんな木々の間を縫うときもあれば、ガレ場を歩く時もある。



サラシナショウマ?



赤い実(調べ中)



赤い実(同じく調べ中)



こんな道。花が両脇に続いて、気分がいい。



キイチゴ。山の中腹では、お猿さんが食べていた。
あとで、親子の写真もでてきます。



小屋が見えた!と俄然元気が出たところでの、小休憩。



色付く前のツバメオモトの実



ホタルブクロ



ヒメシャジン?



アコーディオンの方は、今回天使の羽がついたかのように
一人早く登っていって、一時間の時間差の我々を出迎えてくれた。



続く(コンサート編)


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新田次郎・エンツィアン、そして御殿場へ

2012-07-01 00:30:48 | 歌・コンサートなど
久々に夫も私も何の予定もなかったので、御殿場に行こうと家を出た。

家を出る寸前に来たメールで、
六本木でエンツィアンのミニ・コンサートがあると知ったので

寄り道して、ついでに、同時に行われていた
写真展「新田次郎の愛した山々」富士山からスイスアルプスまでも見る。

着くと、ちょうどコンサートが始まったところ、
手をふっちゃったら、ニコッと笑ってくれた。



富士フィルムの主催なので、舞台の後ろに大きなスクリーンがあって
スイスのきれいな写真がどんどん出てくる。



やはり、スイスの写真は空がスカッと明るくて、見ているだけで
気持ちまでスカッとする。なが~いホルン。



膝の上で、カスタネットを鳴らしている。



カウベルや、羊につけるベルで、エーデルワイスを奏でる。
一人で主旋律、もう一人が低音部で、どちらも忙しそう。
かなり、練習が必要そう。



聞き入る子供たちがかわいい。





男性はポケットに手を入れ、女性はエプロンの下に手をかくす。
踊らずに、歌で魅了するのがスイスヨーデルのルールなのだそうだ。



20分ほどのコンサートを聴き終え、今度は写真展を見る。



富士山、槍、剣、と登った時の話を思い出しながら
白旗史郎の写真が多かったが、どの写真も、素晴らしい。

スイスアルプスも、行ったところの写真が多かったので
一枚一枚、思い出と照らし合わせて楽しむ。

エンツィアンの伊藤さんは、新田次郎の生家の近くに家があるそうで
諏訪の角間新田の二男で、新田次郎とペンネームをつけた

その角間新田に、あら、そういうご縁もと、また写真展でもまたお会いして
いろいろ話した。

ゆっくり、のんびり、楽しい時間だった。
ミッドタウンの中をちょっと覗いてから、一路御殿場へ。

さすが、ストーブはつけないが、夜になると涼しい。


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音楽は音楽。小沢と山本。

2012-06-28 09:44:29 | 歌・コンサートなど
ちょっと前になるが、新聞にでていた小沢征爾が山本直純を語っていた記事。


音楽の土壌、耕した山本直純さん 小澤征爾さんが追想(朝日新聞デジタル2012/6/16より)

 指揮者で作曲家の山本直純さんが18日、没後10年を迎える。「大きいことはいいことだ」のCMや、映画「男はつらいよ」の名テーマ曲で広く愛された山本さんは、クラシックの啓蒙(けいもう)活動やオーケストラの育成などを通じ、誰よりも日本における音楽文化の土壌を耕すことに情熱を傾けた才人でもあった。10代の頃からの盟友、小澤征爾さんが、その真価を振り返る。

 小澤さんが、「サイトウ・キネン・オーケストラ」にその名を残す斎藤秀雄に薫陶を受けたことはよく知られている。中学生になって斎藤の門をたたいたとき、「ちょうどいい、高校まで彼に教わりなさい」と紹介されたのが、三つ年上の山本さんだった。

 もともとチェリストだった斎藤は、作曲にもピアノにも秀でた山本さんに一目置き、自分が指揮をするリハーサルで彼の耳に頼ることすらあった。そんな山本さんに小澤さんは、スコアの読み方から各楽器の扱いに至るまで、音楽の基礎のすべてを教わることになる。戦後復興の機運に導かれ、岩城宏之、武満徹、林光ら、豊かな才能があちこちで芽吹きはじめていた、「日本音楽界の青春」とでもいうべき時代だった。

 欧州へと渡ることになった小澤さんの送別会で、山本さんは、手で大きな三角形をつくりながらこう言った。「オレは、日本で底辺のところを育てる。お前は世界の頂点を目指せ」

 ある時、海外から戻った小澤さんを、山本さんが新宿の映画館に誘い出す。「男はつらいよ」の第1作が上映されていた。ちょっぴり得意そうな山本さんの隣で、小澤さんは、ブルースをとりこんだテーマ曲のスケールの大きさに圧倒されていた。「鼻歌みたいに気楽に、あんなのが書けちゃうんだからね。ショスタコービチもシェーンベルクもブルースも、彼にとっては等しく『音楽』だった」

 そんな山本さんの間口の広さを証明したのが、TBS系の番組「オーケストラがやって来た」(1972~83年)だ。萩元晴彦プロデューサーのもと、山本さんが企画、構成、司会のすべてを担った。小澤さんと山本さんが創立に関わった新日本フィルハーモニー交響楽団も毎回出演した。

 1回の番組は30分。舞台裏で、山本さんは奔走する。ベートーベンの交響曲を3分程度に「圧縮」したり、バイオリンの巨匠アイザック・スターンに弾かせるため「からたちの花」を即興的にアレンジしたり。「1分間指揮者コーナー」など、一般の人を巻き込む工夫も忘れなかった。

 どんなに多忙になっても、小澤さんは帰国のたび必ず出演した。クラシックを理解する土壌を山本さんが耕し、そこに小澤さんが世界の風を連れて戻ってくる。それが約束だったからだ。ふたりが繰り出すコント張りのやりとりに大笑いしていた観客も、いざ小澤さんが目をかっと見開き、火を噴くような真剣さで斎藤秀雄編曲のバッハ「シャコンヌ」を指揮すると、しんと静まりかえった。

 「素人相手だから、と気を抜く楽員は、僕は容赦なく叱りつけた。一般の人々や子供たちにこそ真剣に向き合わなきゃ、と僕も直純も信じて疑わなかった」

 そもそも、テレビからクラシックの深みへと大衆を最初に導いたのは、かのレナード・バーンスタインだった。番組は、当時彼のアシスタントを務めていた小澤さんと、山本さんの試行錯誤の結晶でもある。現在、山本さんの没後10年に合わせ、DVD化やネット配信の動きが進んでいる。

 夏のサイトウ・キネンで若手を教えるようになってから、小澤さんは山本さんとの日々を改めて思い出すことが多くなったという。

 「こっちが音楽の敷居を下げたら絶対にダメだということを、僕は直純に教えられた。音楽は神秘的な真実。音楽への尊敬でつながれる人たちを、どれだけつくることができるか。ぼくが直純との約束を果たさなきゃいけないのは、本当はこれからなのかもしれないね」(吉田純子)

以上が新聞記事からですが、その中の
「オレは、日本で底辺のところを育てる。お前は世界の頂点を目指せ」は
お互いを認め合っての信頼関係と、気宇壮大さが現れていて、
すっかり、このフレーズが気にいってます。

覚えておきたくて、ここに載せておきます。

上を目指す人、底辺を支える人。
どちらも、必要。


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女性の声で、one, two, three, four…!

2012-06-12 10:52:06 | 歌・コンサートなど
日曜の午後は、さがゆきさんからのお誘いで、
花岡詠二、メモリーズ・オブ・ベニー・グッドマン・コンサートに行ってきました。二回目かしら? 三回目かしら?

クラリネット片手に、小刻みにリズムをとりながら
ビッグバンドを率いる花岡詠二さんの姿。

女性の声で、one, two, three…と流れるあれは、
メトロノームなのかしら。

リズムの先生なんですとおっしゃりながら
まるで、エアロビの掛け声みたいな声の流れる機械をいじりながら

でも、きびきびした、というか、言葉が見つからないけど
歯切れのいい音の魅力にあふれていました。

小柄なのですが、時に飄々と、ユーモアを交え
次々に懐かしい音楽が流れます。
会場は、私より一世代上の年代の方々が半数以上。

でも、この楽しさは若い人でも通じるものがあると思いながら。

さがゆきさんも、「佐賀ユキ」さんになって、
この日はお姫様みたいな衣装で(笑)
いつもとはまた違った面を見せてくれます。



彼女の声の質がまた、しっくりとなじんで
いいのです。テネシーワルツがよかったわ!


いつも、間近になって行こう!と決める傾向があるもので
こういう音楽だったら、あの人を誘えばよかったと思うことがよくあるのですが

今回は、山吹の里のライブを手伝って下さる
Kiさんをコンサートの間中思い出していました。

若いころ、よくご主人とビッグバンドを聞きに行き、
踊りにいったりと、まさしくこういう音楽の中で生きていたという方。
やはり、一世代上の方。

来年は、絶対お誘いしよう! 来年は6月9日ですって。

家に腹ペコ虫が二人ほど待っていたので
終わってからはすっ飛んで帰ったので、
さがさんに一言かけたかったけど、また今度ゆっくり話しましょう。


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親戚のおばさんの気分で

2012-06-04 10:09:05 | 歌・コンサートなど
山吹の里のコンサートによく出演してくださる
アンサンブルフリージアJrのメンバー、島根朋史さんが参加するということで

「ライプツィヒ弦楽四重奏団を迎えて」というコンサートを
山吹のボランティア仲間、8名で鑑賞にいってきました。

プログラムの後半、
メンデルスゾーンの弦楽八重奏曲を
ライプツィヒ弦楽四重奏団と、芸大の大学院生四名が一緒に弾くというもの。

若い四人と熟練の四人が、お互いに気をつかいあいながら
演奏する様を、まるで親戚の子の舞台を眺めるような気分で
ドキドキしながら見ていました。

振り返れば、中学一年生だった頃、最初に山吹の里にご両親と出演してくださり、
その後、音楽学校の受験前、コンクールの前等、

本来ならその練習に没頭したい時期にも、
家族で出演してくださり、

お母様が、「今挑戦している曲ですので、聴いてやってください。」のことばに
老人ホームにはなかなか響かない難曲を聞かせてもらって、
10年以上のお付き合いです。

その成長を一緒に見ていた我々は、
遠い親戚になった気分。

舞台の緊張や、終わった時のほっとした顔やに、一喜一憂し、
芸大の奏楽堂を後にしたのでした。

山吹でいろんな人と知り合って、世界が広がるって、嬉しいことです。


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2ピアノ4ハンズ、和田由貴さん

2012-05-20 23:56:13 | 歌・コンサートなど
いつだったか見たい舞台として「2ピアノ4ハンズ」について書いたのだが
今日、日生劇場で夫と見てきた。

2004年に演じられた時は、由美子先生の情報から行ったのだが
今回は新聞に挟まれていた、都のお知らせの中、
都民半額観劇会のリストの中に見つけて、申し込んだのだった。

申し込んだ時点では、希望者が多かったら抽選となっていたので
当たるかなと半信半疑だったが、8000円の席が4000円だと
すっごく得した気分になった。

これは絶対面白いからと、夫も誘い
反応をみていたら、面白そうにしていたので、ほっとした。

この舞台、ピアノを習ったことのある人なら
絶対共感する場面が満載で、

会場は、つねに笑いが満ちていた。
休憩のとき、夫と

ピアニストが演技をするのと
演劇をやっている人がピアノをマスターするのと
どっちがこれに近づくかしらねとか、

日本でやったら面白いね。
さしずめ、誰が演じられるかしらねなんてことを話した。

見ていて、ピアノデュオをやっている人、
あの人は見たかな?
この人は見たかな?

その人たちが見たとしたら、どんな感想を持つかな?とか
そこまで考えて、いよいよ面白くなった。

どんな分野にしろ、極めることの難しさを思ったり、
コンクール目指して精進している人を思い浮かべたり。


6月2日には、
山吹やGHでいつもお世話になっているアンサンブルフリージアJrさんの
息子さんが、芸大の奏楽堂でのコンサート(ライプツィヒ弦楽四重奏団との共演)
に参加するとのお知らせを頂いて、皆で行くことになっている。


2p4hの前には、いつもの山吹のコンサート。
今日は、ソプラノの和田由貴さんのソロが素敵だった。

最後の踊りあかそうには、ダンスのカップルが客席から登場し、
見事なステップを踏んで、彩りを添えてくれた。
こんな楽しい素敵なコンサートは、やはり書いておかねば!

で、和田由貴さんのオリジナル曲「この地球(ほし)に生まれて」は
覚えたい歌。


2ピアノ4ハンズ、和田由貴さん!


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風のでてくるうた

2012-05-20 00:33:09 | 歌・コンサートなど
今日は、山吹の里のコーラス隊の練習。

みどりのそよ風
鐘の鳴る丘
牧場の朝

どれも風景に新緑のイメージがあって、選びました。

連想ゲームは、
風の出てくる歌。

誰が風を見たでしょう♪(風)
みどりのそよ風♪

どちらも、草川信の作曲なのですね。
草川信作曲とあったので、草川信作かと一瞬勘違いしたら
以前の、この話みたいだと、自分でおかしくなりました。


風が登場する歌は思いのほかあって

人は誰もただ一人旅に出て(風)

風の音よ 雲のさまよ(浜辺の歌)
北風吹きぬく寒い朝も~(寒い朝)
小寒い風に揺れながら(野菊)
北風ぴーぷー吹いている(焚き火)
白樺青空南風(北国の春)
千の風になって(千の風になって)

帰宅してから
風が運ぶもの(先日カラオケで歌ったばかり!)があったな~と。

ということで、風の出てくる歌をしばらく考え続けそうです。


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長谷川きよしと林正樹♪

2012-05-16 23:05:05 | 歌・コンサートなど
数日前、NHKのSONGSを何気なく見ていたら、
その回は長谷川きよしだった。

実は最初に買ったいくつかのレコードに長谷川きよしのものがあって
かなり聞き込んでいたので、懐かしい響きと
最近のようすなど、興味を持って聞き出した。

最後の曲(Over the rainbow)になって、
ピアノがどうも林さんらしく、じっと見入ってしまった。
ひょんなことで、MIXIの林正樹さんのコミュの管理人をやっているので

今までにも、林さんの出るライブを時々チェックしていて
長谷川きよしさんとやっているのは知っていた。

いつか行ってみたいと思っていたのだが、
いつも、都合がつかなかったのに、テレビで聴けてよかった。

とても素敵な曲に仕上がっていた。

見損なった方に、再放送のお知らせ。(17日の深夜です)


長谷川きよしと林正樹♪ クリック


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王子様♪ 王子様♪

2012-05-13 23:53:39 | 歌・コンサートなど
昨夜はハレルヤ会の練習でした。
今回は、三年上級のやはり、学年で合唱団を作っている方々が数名
遊びにいらっしゃいました。

一緒に歌ったり、
6月に老人施設にいくために練習している歌を聴いていただいたり
そして、そのあと、下北沢駅近くのお店で一緒に食事会。

三級上ということは、中高では重なっていないので
余り、顔を合わす機会がなかったのですが、そこは行事の多い玉川。

玉川の集いの劇の話になって、
「王子様♪ 王子様♪ われらの誇りの王子様
たとえ火の中水の中、敵は幾万ありとても

王子様のた~めに、いざ タラララ い~ざゆかん♪」の
大合唱(ちょっと大げさだけど)になりました。

劇「王子と乞食」の主題歌です。

団長のIさんは、演劇部だったと、ガチャもいろいろくわしいので
あの人知ってる? この人知ってる?
と、話題はつきず、時には交流もいいねと、話したのでした。

歌を聴いていただいての感想は、
「若いね! 元気だね!」(←これには、ちょっとお世辞も入って)
「歌のバラエティがあるね。」
「まだ笑顔が足りなくて、必死の形相だよ。」あたりかな。

批評していただくのは、とても参考になります。

昨日は、大きな手術を終えたソプラノの仲間が揃って復帰。
やっとソプラノがいっぱいになって、ほっとしました。

そうそう、6月の合宿の部屋割りが発表になって、
私はNIKOさんと一緒だそうです。
と、ここでNIKOさんに報告!


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