toty日記

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やっぱり、見ておいたほうがいい…その6

2012-04-09 17:28:44 | 東日本大震災を現地に見る
しばらく間があいてしまいました。
二日目は、いったん海岸線を離れ、
石巻から三陸自動車道で登米、本吉街道で南三陸町にでました。

ここについて、土地の高さが生死を分けたことを実感しました。

何もないところにポツンと建ったコンビニにより、
仮設のトイレを使用するまで、寄ることのできる店はなく、
生活の不便さを想像しました。

少し高いところから町をみようと、志津川中学校に向かう道をあがり、
海の方を見渡しました。



帰ってきて、津波の映像をみたりすると、
まさしく、私たちが上ったあたりから撮影された動画をみつけ
自分がたったその地でこういうことがあったのだと、思いました。

最初の写真でいえば、中段に
黄緑のゼッケンをつけて、瓦礫を手で片付けているボランティアの人たちがおり、



そのちょっと上は、被災を免れた家々があり、


一番低いところは、コンビニや急ごしらえの店が数軒。




ちょっと海から離れたところに、復興広場(テレビ等では、何回も写される)



きっと、大変な中、髪を切ってさっぱりしたい人のため、
また、だれかとおしゃべりできる場を提供したいという、
そんな店主の心意気の感じられる床屋さん。



南三陸から気仙沼に向け北上し、今度は一関に向かい、
東北高速道にのって、仙台までと帰路についた。

気仙沼から西に向かうにしたがって、平常の景色に変わる。
途中、やはり何もないところに
デーンとできていたパチンコ屋に、複雑な思いを抱いた。


知人に被災地に行った話をしたところ
自分だったら、見たくない、行ってどうなるものでもないと
言われてしまったが、帰ってきてやはり自分の意識はかなり変わったと思うので
あえて、日記につけてみた。

人は自分の見たいものを見るという傾向がある。
自分のフィルターはどうしてもかかっていると思うが、そこはいかんともしがたい。

まだ、もっともっと書きたくもあるが、またの機会にしたい。


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やっぱり、見ておいたほうがいい…その5

2012-04-03 02:19:48 | 東日本大震災を現地に見る
やっぱり、見ておいたほうがいいと出かけた時のことをかいてきましたが、
その4まで、すべて最初の日の出来事です。
そして、今日書くその5も初日のことです。

大川小学校から、宿をとった鮎川地区まで、
車でおおよそ1時間ちょっとと計算していたのですが

走ってみると、道はリアス式海岸にそっているので
地図上で見る距離とは全然違って
たっぷり2時間以上かかりました。

女川市を通っていたのですが、
今回車で走っていて、片付けが遅れているなと感じたのはこの地域でした。
もともと、海岸線にそって、道がつけられたものの、

広い場所はそうない地域のようで、
海に山がせまったところで、
これから、どういう風に復興させるのか、とても考えさせられました。

漁場としてはいいのでしょうが、
何もないという気がしました。
だから、原発の誘致もされたのでしょうか。

交通機関からいっても、不便そうですし、
車で走っていくと、山の中に突然仮設住宅が出現、
そのまわりは、何もない。
車が無い人には、陸の孤島のような仮設住宅。

あ、また仮設、あ、また仮設と見つかるものの
たまたま、その入り口にたたずんでいたおばあさんの姿が
いつまでも、目に残りました。





それから、k-takさんから伺った話を書きましたが、
一部、話が混同(仙台のお友達への支援と岩手の方への手伝いが混同)していると
教えて頂いたので、ここに訂正しておきます。(以下、K-takさんのメールから)

「山吹からの支援物資を送ったのは岩手の方へであり,
それも老人施設へ,ということではありません。

K-tak個人から鮎川に送った品物もありますが,
エコたわしを作っておられるグループの世話人の方に送ったのであり,
これも老人施設へではありませ ん。

老人施設の話しを出したのは,
そこで避難生活を送っておられた方々にエコたわし作りをお勧めし,
仙台の友人を訪ねたときに,そこへ連れて行ってもらったということです。
その時はすでに仮設住宅に移っておられる方々が,お集まり下さったのです。」

k-takさん、ご指摘ありがとうございました。

(続く)


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やっぱり、見ておいたほうがいい…その4

2012-03-28 18:56:54 | 東日本大震災を現地に見る
(前回より続く)

その3から、時間的には戻ります。

同行した学生さんが、ここへ行きたいとのことで
大川小学校へ行きました。

避難の際、逃げ遅れて多数の小学生が犠牲になったところです。
こういうところに行くには、かなりの覚悟をもっていかないと
犠牲者や家族に失礼になります。

建てられた鎮魂の碑の前には、
犠牲者のご家族が毎日お花の整理や、水のとりかえにいらしていることが
書かれていました。

お供えも、カラス等が散らかすのでお持ち帰りくださいと、ありました。

北上川に沿って西から東に、下流に向かっていて、
大きな橋の手前の交差点で、直進したとたん、
この小学校と土色の周りの風景が目に飛び込んできました。

その手前までは、田園的な風景だったので余計ショックを受ける風景でした。









犠牲者の父母だったら、どう考えるか。
もし自分が、引率する教師だったら、何ができたか。

裏山に逃げたら、助かったかもしれない。
そのことに普段から思いがいたっていたか。

同行した学生さんの一人は、教職を取っているようで、
その時、全員が無言だったのですが、どの人も何かを感じていたようでした。



そして、今の自分の仕事でも、命を預かるという側面では
形は違うがこういう場面にいつ遭遇するかわからない。

常に最悪の場合を考えられるか。
その心の準備はできているか。
心からの説明はできるか。

最近、同僚ともそんな話をしました。

最初の写真は、小学校の窓から見えた奥の校庭の風景。
子供の描いたものと、
裏山の傾斜が読み取れる。

(続く)


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やっぱり、見ておいたほうがいい…その3

2012-03-26 01:16:13 | 東日本大震災を現地に見る
急に決めた旅だったので、ネットで探して宿をとった。
余り位置とか考えずに予約したのだが、
金華山を目の前にした鮎川地区にある宿だった。

リアス式海岸の入り組んだ道を行って、
ホエールウォッチングが売りの、本当にきれいなところだった。

帰ってきて24日の山吹の里のコーラスの練習に行き、
仲間のK-takさんに、いつも被災地支援をなさっているところって
どこでしたっけ?と尋ねたら、この鮎川地区だったと聞いて驚いた。

今までもその話を聞いていたのに、
地名に馴染みがないと、聞き流していたもので

高校時代の同級生たちとの連携で、
現地の老人施設に山吹で集めたり、
使っていないものを届けたりなさっていたのだそうだ。

また、仮設住宅に入居なさった方々の時間をうまく使えるように
そして、少しでも自立につながるように、エコたわしを女性が作って
売るというプロジェクトに関わっていらした。

そういえば、このエコたわしをライブの時にも、みなで買った覚えがあって
そうか、あのあたりの方々が作ったものかと、思った。
知っていれば、現地でもっと詳細に動けたかとも思った。

そして、その活動の関連で経堂で写真展とお話の会があるという情報をいただいた。
実家が経堂で、これも何かのご縁。
お話の日にはいかれないが、写真展だけでも、行ってみたいと思っている。

この話はNHKのラジオ深夜便でもとりあげられたそうで、
K-takさんの同級生の連携プレーは、素晴らしい。

検索したら、活動なさっている方の文がみつかったので、ご紹介しておく。
いきさつが詳しくわかる。



リアス式海岸、海が美しい。



ここにも瓦礫。



右に白いのがいっぱいみえるが、海鳥がいっぱい止まっていた。



鯨館ががらんとあった。

(続く)


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やっぱり、見ておいた方がいい…その2

2012-03-24 18:42:24 | 東日本大震災を現地に見る
(前回に続く)
レンタカーの運転にも慣れてきて、
食事に入った店で、水につかった位置の表示があった。



牡蠣の浜焼きと牡蠣飯を注文。
でてきたおしぼりのタオルで、学生の一人がアヒルを作り出す。
真似て、女四人で作ったところで、食事が出てくる。
食べ終わってから、やっぱり写真とっておこうとなって、
からの写真。



景色はいいし、海産物は美味しいし、
以前は観光するにはいいところなんだろうなと思いながらも、
目はどうしても、瓦礫にいってしまう。

しばらく走って、
知り合いが居るかもと行ったところの近く、
川の堤防近くに、二つのテントが。

そばの張り紙(画面左端)をみると
撤去してと要求されたもの(「移動下さい」)に、
3月31日には撤去しますとのビラの返事。
ボランティアがこういうところにテントを張って、活動していたのだろうな。





そばの川の表面はキラキラと輝いている。



(続く)


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やっぱり、見ておいた方がいい…その1

2012-03-23 02:23:01 | 東日本大震災を現地に見る
「やっぱり、見ておいた方がいい。」と突然夫が言いだし、
お互いが共通して空いている日が、19、20日だったので
急遽、東日本大震災の被災地に行ってみることにした。

夫が学校でもそんな話をしたら、
3人の学生さんが一緒に行くということになり、
仙台駅に現地集合、そのあとはレンタカーで主に宮城県を回った。

ニュース等で見るのと、現地で見るのとでは
やはり、感覚が違うと感じた。

自分で覚えておくためにも、
現地で撮った写真をここに載せておくことにした。

突然の行動だったので殆ど準備もなくでかけたので
帰ってきてから、改めて写真と地図を見ながら地名を確かめたりしている。

やっと現地の地図が自分の中にできて、
ニュース等も実感を持ってみられる気がする。

ニュースで見ているのはやはり点であり、
そのまわりがどうなのかが今回で少しながら理解できた。

まず、石巻港あたりから。がれきの山は1年たった今でもすさまじいもので、
他県ナンバーのトラックも含めて、大きなトラックが頻繁に運び込んでいる。

その山の中で、クレーン車が仕分けをしている。
邪魔にならないように気をつけながらも、長くはいられなかった。









少し高いところから見たら何か見えるかもと
多賀城跡までいってみるが、そこからはあまり望めなかった。



途中、畳、ガラス、陶器、木材と仕分けられた廃物の山があった。









春らしいといえば、こんな芽吹きもあった。



(続く)


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