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日本国憲法

 
小生も日本人なんだから、一度は読んでおきたいと思っていた。で、読んだわけである。一読して思ったのだが、この憲法を忠実に実行すると、日本は理想の国となる。
近い順から、決め事、目標、理想、と目盛りを打つと、日本国憲法は、ものすごく遠い理想とっていいだろう。現実問題として、この憲法を厳格に忠実に実行することは不可能だと思う。
しかし、小生はこの憲法を否定はしない。この憲法に定められていることは、現時点では理想である。理想を目標にすべきと小生は考える。
特によく話題にのぼる。9条。ここに全文を転載しよう。

第2章 戦争の放棄
 第9条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
前項の目的を達するために、陸海軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

この条文を素直に読めば、自衛隊の存在すら憲法違反だ。戦車の大砲からは何が飛び出す。花の種か。砲弾か。砲弾を発射すること。これは武力の行使といわずなんという。まして集団的自衛権の安保法制などは論外である。
この憲法9条は理想であると思う。理想は理想として、交戦権を認めないのが不安なら、堂々とこの憲法を改正すべきかどうか国民に問うべきだ。また、第99条にこうも書いてある。

第99条 天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負う。

憲法を軽視するがごとき、言動の議員、大臣は、存在そのものが憲法違反なのである。
第96条では改正の方法が書いてある。憲法といえども改正は可能なのだ。だから、曲解して解釈するよりも、改正の動議を出せばいい。国民が決める。
 日本国憲法。一度は読んでおくべきではないか。なに。すぐ読める。30分もあれば読める。 

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