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なんや知らんけど阪神負けとう

今、帰ってきた。酔っぱらっとるで。「小松左京に出会う会」に参加して、お仲間とビアガーデンで飲んで食って、ええ気分で帰ってきたら。阪神、負けとうやん。ま、それも宇宙の摂理じゃわいな。
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好人好日


監督 渋谷実
出演 笠智衆、岩下志麻、淡島千景、川津祐介、乙羽信子、高峰三枝子

 小生、映画は原則として、こんなのや、こんなののような派手なアクション物が大好き。でも、たまにはこういう昔の松竹映画も観るのである。
 いやあいいもんですね。こういう映画も。血しぶき飛び散る大殺陣もなく、驚愕のどんでん返しもない。素直にお話が進んで素直に終る。
 尾関等は初老の数学者。アメリカの大学からも誘いが来るほどの優秀な学者だが、世間の常識から少しズレた変人。長靴を左右互い違いに履いて出かける。半分仙人みたいだから世俗に興味はない。アメリカの話も断わる。数学にしか興味がなく、楽しみはコーヒーを飲むことだけ。
 尾関の娘登紀子は結婚適齢期。登紀子は勤務先の役所の同僚ですみ屋の息子竜二とつきあっている。登紀子と竜二の縁談をまとめようと、竜二の姉美津子がどたばたと走り回る。
 そうこうしているうちに、尾関が文化勲章を受章することになった。
 と、いうお話である。典型的な松竹映画である。ベタな話ではあるが、素直で軽やかな映画であるから、鑑賞後の余韻は大変いい。
 笠智衆はいつものとおりの「日本のおじいちゃん」だが、改めて昔の女優さんたちのうまさに感心した。岩下志麻が可憐でかわいい。まさか、このお嬢さんが「極道の妻」になるとは想像できない。淡島千景、乙羽信子、高峰三枝子といった女優たち。うまい。うまい上に実に上品な色気がある。高峰は出番は少ないが、淡島とサシの二人だけに芝居がある。当時のトップ女優二人、バチバチと火花が散っているようであった。2大女優の見事な演技合戦。見応えがあった。
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