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8月31日(金) マングース深酒する

「なに。もうそのへんでやと」
「もう一杯くれ。もう一杯」
「これが飲まずにおられるか」
「ワシどうしたらええんかわからんわ」
「ワシ、ワシはマングースや」
「ほんま、こんなとこへ来とうなかったんや」
「そや、ハブを退治してくれゆうから来てやったんや」
「確かに最初は喜ばれたわ。マングースVSハブなんて異種格闘技戦みたいなこともやったりして、ワシちょっとしたスターやったんやで」
「それがなヤンバルクイナを食ったゆうてえらい怒られて」
「そんなもん、ワシが知るかいな」
「そや、ワシ、マングースやで。人間の都合のええようにハブだけ食うなんてことできるか。腹減ったらヤンバルクイナも食うわいな」
「なに、ヤンバルクイナは貴重な動物やて。そんなことワシが知るか。ボケ」
「もいっぺんゆうけどな、ワシはこんなとこ来とうて来たんやないで。来てくれゆうて頼まれたから来たんや」
「それがマングースは邪魔やて。勝手といえばあまりに勝手とちゃうか」
「ええい。今夜はとことん飲むぞ。酒や酒」

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