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メゾン・ド・ヒミコ

監督 犬童一心
出演 オダギリ・ジョー 柴咲コウ 田中泯

 さおりは24歳の女性。ワケありの借金をかかえている。昼は小さな塗装会社でしがない事務員。夜はコンビニのバイト。とにかく金が欲しい彼女は風俗関係の仕事まで考えている。そんなさおりの元に若い男が訪ねて来る。彼は父の恋人とのこと。
 さおりの父は母と娘を捨て、オカマになりゲイバーの経営者となった。そのゲイバー「卑弥呼」は成功した。父は「卑弥呼」を手放した金でプチホテルを買い取り年老いたゲイのための老人ホーム「メゾン・ド・ヒミコ」をつくった。その父は末期のガンで先は短い。若い男は「メゾン・ド・ヒミコ」の運営をしている岸本。岸本は日曜だけでも「メゾン・ド・ヒミコ」で働いてくれとさおりに頼む。どうも彼は父のことを思っての行動らしい。自分と母を捨てた父を憎むさおりは嫌がるが、高給に釣られて「メゾン・ド・ヒミコ」で働き出す。
 老人となったゲイたちが個性的。そしてかわいい。決して世間に自慢できる人生ではなかった彼/彼女らは、その人生を否定はしていない。しかしなぜ家族から離れて仲間とここにいるのかがよく分かる。それが健気でいとおしい。
 さおり役の柴咲コウがうまい。父に対する鬱屈をかかえながらも父の仲間の年老いたゲイに好感を持っていく。シーンが変わるたびに表情が変わり、大変な美人に見えたり、ブスに見えたりする。父をやった田中泯はさすがの存在感。
 
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8月9日(木) 大音響の車

 今朝、横断歩道で信号待ちしていたら、前を通った車が大音響をたてていた。大きなスピーカーでも積んでいるのだろう。ハードロックをガンガン鳴らしながら通り過ぎていった。「私はアホです」と街じゅうに宣伝してるみたいだ。
1トンを超える金属のかたまりが、60キロや70キロのスピードで衝突したら生身の人間はどういうことになるか、よく考えよう。小生は運転免許はもちろん、クレーンと玉掛け、フォークリフトの免許も持っているが、取得時の技能講習で金属の塊が人間に接触したらいかに恐ろしいか充分に教えてもらった。わずか5キロ程度のものでも当たり所が悪ければ人間は死ぬ。
 そもそも車の運転という作業は、人間の五感を総動員して行う極めて高度な作業だ。そのことの認識のない運転者が多いから交通事故が絶えない。
視覚。これはいうまでもないだろう。
味覚。これは運転とは関係ないな。
触覚。運転中はずっとハンドルを握っている。このハンドルから妙な振動が伝わってこないか気をつけよう。タイヤに異変があるかも知れない。舵取り装置に故障が発生しているかもしれない。
臭覚。へんな臭いがしていないか。ブレーキに不具合があり、ブレーキパットとランニングが摩擦しているかも。エンジンオイルが少なくなっているとエンジンから異臭が出ることがある。
聴覚。どっかネジが外れてカラカラいってないか。ハンドルを切った時に異音を発していないか。パンクしているとタイヤが変形してフェンダーに接触して音がする。他の車がクラクションを鳴らして何かいってないか。救急車や消防自動車のサイレンが聞こえないか。
と、いう具合に運転中はいろんなことに気をつけなければいけないのだ。それをあんな大音響を響かせながら運転するとは。このような不心得者は警察はどしどし取り締まるべし。

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