走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

通訳の必要性

2010年07月22日 20時55分01秒 | 考え方
 今日の愛媛新聞に「専門的な通訳を必要とする国際学術会議誘致や企画支援に向け、松山市在住の通訳者らが昨年12月、全国学術会議通訳者連盟「FAIS(フェイス)」を設立。来月、通訳者対象の夏期講座など、設立記念イベントを開催する(以下省略)」という記事が載っていた。
このような活動は、今まであったようでなかったのです。
でも、必要な活動なのです。

 皆さんは忘れているかもしれませんが、松山市は「国際温泉文化都市」なのです。
そのための基盤整備として、こういった活動が必要だったのです。
でも、通訳という仕事は本当に大変な仕事なのです。

 随分前に、国の要人同士の通訳は、通訳の世界でも超一流だといわれています。
彼らは超一流を維持するために、隠れたたゆまない努力を行っているそうです。
 例えば、国際会議が行われる場合に、事前にその会議の目的や目標、そしてその会議に参加する国々の事情やその背景にある歴史文化などを含めて洗い出すのだそうです。

だからこそ、会議本番で一番的確な単語を俊司に導き出し、通訳するというのです。
そういう意味では、単に語学ができるというだけでは超一流の通訳にはなれないのです。
マルチな才能としっかりとしたコミュニケーション力が必要なのです。

 一方、最近私は通訳を頼まれることがあります。
でも、語学のできない私は、日本人と日本人、いわゆる立場のちがう人たちの通訳です。
では、なぜ私が呼ばれるかというと私なりの特技があるからかもしれません。

 その特技とは、

  わかりやすく説明する力
  聞き手に対してビジュアルなイメージを描かせることができる力

 この二つの特技は、実は私自身の欠点から来ているものです。
 はっきり言って私は能力は高くありません。
 ですから、相手から聴いた話を目の前でビジュアルに表現しながら咀嚼(そしゃく)していくというベタなやり方をしています。
これが、結構受けるのです。
コミュニケーション力を身につけるのは一見難しそうですが、実はそれほど大したことではないような気がします。
相手の目や表情、ジェスチャなどを観察しながら、話の中でのキーワードを探し、自分の理解が間違っていないかをその都度相手に確認していけば、それほど大きな違いがなくなるということです。

そして、最後に結論と次回までの検討項目を確認しておきます。

世の中がネットワーク社会になったという昨今、それと反対に私たちはコミュニケーション力が退化しているのではないかという出来事が身の回りで頻繁に起こり始めています。

 そういった状況だからこそ、私は頼まれればどこまでも通訳に行こうと思っています。