走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

コミュニティ美術館

2010年04月28日 05時16分41秒 | 地域情報/その他
 前の職場は公民館を担当していたので、たくさんのポスター掲示の依頼が来た。
物理的に掲示できないくらいである。
現場からは、「もう貼るところがありません」と苦情がきていた。

 掲示を依頼してくる側からは、掲示してもらうことに必死で、その効果についてまで存外考えていないのではないかと思うくらいである。
というのも支所にきて一ヶ月程度になるが、ほとんどお客様は見ていない。
掲示依頼者は、その事実を知っているのだろうか疑問である。

 中には、お門違いのようなポスターまである。
 総じていつからいつまでの掲示をお願いしたいのか、掲示期間を明示していないのがほとんどである。(長期間掲示してもらいたいという意図かもしれないが、掲示する側にとっては迷惑な話である。掲示を有料にしたとたん期間を定めたり、きっと依頼が減るのだろうなと思ってしまう)
 かつての部下たちからは、「経費や環境にいいとはいえないんじゃないですか」と言われたこともある。
そのとおりだとつくづく思う。

 一方、当支所では掲示場所の約1/5のスペースに写真のような風景写真と水墨画を展示いただいている。
毎月作家の人たちによるご好意によって成り立っている。
風景写真は牧野さん、水墨画は久保田さんという方である。
話をうかがうとかなり続いているとのこと。
その間、ずっと「好きだから」という理由だけで奇特にも続けていただいているとのこと。
今月の風景写真は、「さくら」がメインだった。

 こちらの方は、多くのお客様に見ていただいた。
中には、「和むねぇ」と言っていただいたお客様もいる。
何気ないことだが、大切なことだと思っている。

 気軽に立ち寄りやすい支所づくりを目指すには、このようなことからはじめた方がいいのかもしれないと思い始めた。
 内心、「公民館といっしょか...」とつい思ってしまう。

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