走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

新しいヒント

2007年02月14日 23時34分21秒 | その他
☆☆★ 新しいテクノロジーⅠ

 昼一で東京からお客さんが来られ、情報交換をいたしました。
 地方の一部署の課長を務めていると、最先端のテクノロジー情報というのは、なかなか入ってきません。
 そこで、本来の打合せを早々に切り上げ、余談の中で、今、時代がどのように変化し、企業としてどのような方向に行くのかをお聞かせいただきました。
 しかし、このような話を向けられるのは、どちらかというと(私と)相性の合いそうな人しか向けれないのですが。
では、どういう人と相性が合うのかということですが、これはもう動物的な勘としか言いようがありません。
 でも、こういう場合、話を向けると、そのネタになる資料がバックの中からゴソゴソ出てきて、さらに話に花が咲くといった具合になります。

 今回は、当課が来年度から予定していますICT技術の導入の中で新たな地域通貨を考えていたのですが、そのアイデアとかぶるところがあり、互いに驚いたところです。


☆★☆ 新しいテクノロジーⅡ

 午後からは他部署の後輩たちに誘われ、講演を聞きに行きました。
 こういうときにも、自分の引き出しをつくるチャンスです。
私の場合は常にいくつかの問題提起をしているテーマがあり、それが頭のどこかにひかかっています(これを個人的に「網をしかける」と言っています)ので、講演の内容のどこかに、それを解くヒントを見つけることができます。

 ですから、時間が許せば、シンポや講演を聞きたいのですが、なかなか時間がとれないのが実情です。

 また、講演後、必ず講師の方と名刺交換をさせていただき、さらに時間が許せばお話をさせていただきます。(ずうずうしいとは思いますが)
すると、やはり新たなヒントを見つけることができます。
 今回も、地域通貨技術で盛り上がりました。
通常、こういうやり取りをするときには、自分の手の内を見せない方がおられますが、とにかくヒントが欲しいわけですから、まずこちらが有している知識や考え方をぶつけてみます。
すると、今度はそのヒントをどんどん出してくれるという具合です。

 私の知識という引き出しの増やし方は、同じテーマを異なる相手に反芻(はんすう)するようにぶつけていきます。
そして、知識を増殖させたり、進化させたりしていくわけです。
うまくいくと、それに関する資料までいただけます>


★☆☆ 新しいテクノロジーⅢ

 夕方からは、以前から親交のある東京の技術部長Yさんが「お知恵拝借」という連絡がありましたので喫茶店で待ち合わせ、お話をうかがわさせていただきました。
内容的には、完全に民間ベースの業務の話で、松山に新たな拠点をおこうという提案でパートナーや施設についてのご相談でした。
 少しお時間をいただき、形にできるかどうかトータル的に判断した上で、返答をさせていただくことにしました。
しかし、民間企業ですのでダラダラと引っ張るわけにはいきませんから、来週頭までには回答することにしています。

 そのかわりに、またまた自分の引き出しを増やすための最新の技術について、さまざまなお話を聞かせていただきました。

 今日、私に色々なヒントをいただきました人たちに改めて御礼を申し上げます。

ご苦労様でした

2007年02月14日 05時13分05秒 | その他
☆☆★ 退職者送別会

 昨夜、今年度限りで退職される方(教育委員会事務局のみ)の送別会がありました。大所帯だけに10名の方が対象となっています。

 その内、3名の方が私にとって縁の深い先輩たちでした。


☆★☆ Sさんとの思い出

 Sさんは、私の大学の先輩に当たり、私などは何期生かも忘れてしまうくらいなのですが、S先輩は2期生ということで、私にとっては雲の上のような人なのです。
しかも、S先輩は大学の同窓会の愛媛県支部長を長年されておられ、その影響力(??)は絶大なものがあります。
今週末には、その同窓会が久しぶりに開催されることとなっております。
 おそらく、その場でさまざまなことが起こるのだろうなと予想されるのですが、S先輩にとっては一向にお構いなしといった感じで同窓会が進行しそうです。

 というのも、はじめて参加した同窓会で、裏方のお手伝いをさせていただいた時の思い出なのですが、スタート5分前に司会進行役を誰がつとめるのか聞いたところ、「あんたよ。」と言われ、コンテも何もなしで冷や汗をかきながら進めたのを覚えているからです。

 最近、S先輩を茶化すことがあって「先輩、そろそろ名誉顧問に上がっていただき、私に支部長のポストをくださいよ。」と言うと、真顔で「そうようのう。」と返ってきて、(私が)慌てたことがあります。
 嘘ですよ、先輩。無邪気な先輩がいるからこそ愛媛県支部が成り立っているのですからね。いつまでも支部長を続けてくださいよ。


☆★☆ Mさんとの思い出

 Mさんは、私の前任者に当たる方で教育委員会25年という大先輩です。
 送別会で代表として挨拶(そのほとんどが自分の思い出話で終わった挨拶でしたが)をされておられましたが、改めてそのキャリアをお聞きしていて、この方には勝てるわけないなあと思ってしまいました。
 でも、これで諦めないのが私のいいところで、「勝てないなら、居直っちゃえ精神」で私独自の仕事のスタイルが確立しつつあるかなと思っています。

 そして、Mさんが築き上げてくれた礎に甘んじることなく頑張りたいと思っていますので、いつまでも応援をお願いいたします。


★☆☆ Nさんとの思い出

 Nさんとは、前の職場に配置された時のすぐの上司でした。
 Nさんが課長で、私が主幹(課長補佐級)という立場でしたが、Nさんは農業畑一筋と言うイメージが強く、実際、農業部門で仕事をしていた時のNさんは溌剌(はつらつ)としていて輝いていました。
 しかし、産業振興部門ははじめてということもあり、うまく回せていなかったところに私が配置されたわけですから、最悪だったかもしれません。

 なぜ、うまく動かせないのか考えた時に、その骨子となる制度(法令的なバックボーン)とビジョンがないことに気づきました。
 そして、ある日、大企業の工場誘致の話が水面下で出てきて、そのための奨励制度がないことに、そこではじめて気づくのです。
当時は、不景気で企業が中国に投資しても国内に投資するなど考えられない環境でしたから、「新たな奨励制度を設けてもなんになるのか。」と言われました。
 それでも、制度をつくらせてほしいとN課長(当時)に懇願したところ、「あんたがつくるんならええよ。でも、部下を回してやりたいが回せるだけの余裕がないんじゃ。それでも、構わんゆうんなら、任せよわぃ。」

 現実、係制を撤廃し、チームリーダー制を導入した張本人として、リーダー(係長から主幹までが対象となるため、主幹もラインの中に入るという、いわゆる降格に近い制度の導入は反発を買っていました。)たちからは、「そんなに言うんなら、あんたがやっとうみや。」的なものがありました。
しかも、リーダー級がすべて年上という異常な状況の中での四面楚歌状態でした。

 でも、チャンスをいただいたことには間違いはありません。
 今考えると、とんでもないことなのですが、配置され3ヶ月目で条例を制定したのです。
 しかも、2週間で創りあげたのです。(そのせいか、雑駁(ざっぱく)なところがあり、受け継いだ後輩たちは苦労しているようですが)
でも、それは何より企業が求めてきたスピードのぎりぎりの時間だったのです。
おかげで民間のスピードと行政の時間感覚の差を嫌というほど感じさせられました。
そして、顧客に対してどのように対応すべきなのかも、その時に学んだような気がします。
 それからたくさんの本を読み、たくさんの人たちとお話をさせていただきました。
それにより、その後のビジョンとなる『松山e-まちづくり戦略』が、その年度の終わりには出来上がるのです。

 これも、N課長が私を信頼し、チャンスをくれたところからスタートしています。

 そして、別れ際に、手をとって「あんたには、本当に世話になったなあ。」と言っていただきました。何よりの激励の言葉です。

 くれぐれもお体だけは気をつけてくださいよ、先輩たち。