走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

厳しい優しさ

2007年02月12日 22時06分55秒 | その他
☆☆★ 当課の仕事の進め方

 当課では、年度当初、私のトップダウン方式による仕事の進め方を中心にしていました。
 しかし、最近はテーマを投げかけチームごとに十分議論をしたものを私に上げてくるように命じています。

 なぜ、当初、トップダウン方式にしていたのかと言うと、新任である私の考え方が部下たちによくわからないだろうと思ったからであります。
強烈なリーダーシップを発揮することは、何よりも私の考え方が理解できますし、私の主義主張するものや目指すものが何であるのかが理解できると思ったからです。

 そして、最近、ボトムアップ方式に切り替えつつあるのは、そろそろ私の考え方が部下たちに浸透し始めたかなと思ったからです。
でも、いきなりコペルニクス的に180度やり方を変えると、かえって混乱をきたしますから意識してテーマを投げかけるようにしています。


☆★☆ 性善説か性悪説か

 過去に部下への対応について話をした時に、できるだけ性善説的に物事を捉えるように命じたことがあります。
 そして、今回、あるテーマを投げかけたところ、チーム内でかなり議論をしたようで、出てきた答は事前通知をしてからと言うものでありました。

 その理由は、次の二つでした。
 ①今後のことを考えると現場に不信感を抱かれないようにすべきである。
 ②性善説に捉えると、そこまでやる必要はないと考えたからである。


★☆☆ 宿題を見せるべきか否か

 性善説として捉えると言う真意は、何事も起こっていない平常時が前提です。
 仮に小さな事故(私たちは、これを「ヒヤリハット」と呼んでいます。)でも起こった時には、その事故に迅速に対処する手続きをとります。
 そして、次に同じ事故が起こらないよう同様の事象がないかを調べ、その原因を突き止め、二度と発生しないように努めなければなりません。
 つまり、些細なヒヤリハットでも危機管理を怠ると同様のヒヤリハットが発生する確率が高くなり、最悪は大事故につながる可能性があるからです。
 このときの対処方法が時にスタッフの反感を抱くことがあります。

 でも、よく考えてみてください。
 宿題を見せてほしいと言われすんなりと見せるのと、拒否するのは友情という点では、どちらの方が「真の友情」なのでしょうか。
時に厳しくすることも友情ではないでしょうか。
 同様のヒヤリハットが起これば、誰かが不幸になるということをしっかりと理解しておかなければなりません。

 私は内部管理部門で仕事をした経験があります。
その時に、仕事をすればするほど、組織内でだんだん孤立していくことに気づきました。
 でも、嫌われてこそ一人前になると自分に言い聞かせ、仕事をし続けたことがあります。
 その時の心の支えは、この仕事を推進することが地域や市民のために必ずなると信じたからです。

 「厳しい優しさ」て、あると思いませんか?