走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

♪ ケ・セ・ラ・セ・ラ ♪~♪

2006年07月17日 16時17分49秒 | その他
 今日、まちに出たときに三越のアトリューム・コートでJAZZカルテットの演奏をやっていました。
 その中で、「ケ・セ・ラ・セ・ラ」という曲が流れてきたのですが、NHKのある番組の話を思い出しました。
 その話は、以下のとおりです。
 あるごみ収集業をしている人にインタビューをしていたときの話です。

「なぜ、このような仕事をしているんですか。」

「わしゃあ、昔は悪(ワル)やってのう。
 少年院に入ったことがあるんじゃ。
 その時に、フと目にした本に、豚二頭から1千頭までした人の記事が出ておったんじゃ。
 わしは、『これじゃ!!』と思うって、少年院を出て、すぐにその人の弟子になったんじゃ。
 そして、独り立ちし、軌道に乗り始めたときのことじゃ。
 それまで、豚のえさになる残飯が(東京)都の美濃部(知事)さんが、生ごみで収集する
 ということを突然決めて、それから餌がただで入らんようになった。
 それで、生ごみを金を出して買うようになったんじゃ。
 そうしているうちに、地域の住民から豚舎がくさいけん、出てってくれと言われ始めた。
 迷惑施設ちゅうことじゃ。
 そうなると、豚舎はまちからどんどん離れて山奥にいかなならんようになった。
 そうなると、餌場からどんどん離れていき、採算が取れんようになった。
 それだけじゃ食えんので、事務所の紙ごみを集めるようになったが、おかげで睡眠時間は、
 一日三時間くらいじゃ。
 でも、俺たちは金持ちじゃない。
 別に悪いことをしとるわけでもない。
 誰よりも、働いとるが、銭なんか貯まらん。毎日食べるのがやっとじゃ。」

すると、かたわらにいた奥さんが口を継いだ。
「この人と一緒になるとき、(お金を)いっぱい稼いでやると約束してくれたんですが、
 いまだに約束を守ってもらえていないんです。」

 大将、かたわらにあった山のポスターを指差しながら、
「あんた、上りの後には必ず楽な下りが来ると言うじゃろうが、あれは嘘だよ。
 苦しい上りの後は、やっぱり苦しい上りしかないんじゃ。」

「じゃあ、なぜ、この仕事を続けられるんですか?」

「あんた、しんどい、しんどいと思って毎日過ごしとったら、何も楽しいことなんてありゃせんよ。
 苦しくても、楽しいと思いさえすれば、毎日が不思議と楽しくなるもんじゃ。
 人生、『ケ・セ・ラ・セ・ラ』じゃよ。ワハハハ・・・」