近畿地方の古墳巡り!

歴史シリーズ、第九話「近畿地方の古墳巡り」を紹介する。特に奈良盆地・河内平野の巨大古墳・天皇陵の謎などを取上げる。

沖縄の歴史・文化 “沖縄の常識”・“大東そば”とは!

2008年06月05日 | 歴史
これからは、離島そばの特徴について、探求してみたい。

沖縄そばは沖縄諸島全地域に広がり、各島ではそれぞれアレンジをし、沖縄そばの種類は“大東そば”・“宮古そば”・“八重山そば”と本島の“沖縄そば”に分けられている。名前の由来はただ単純にその地域で作られ、アレンジされているので、その名前が付いている。

沖縄そばは、沖縄県民最大の“ソウル・フード”と呼ばれるのに相応しいほど、県民食文化の伝統・知恵が詰まっている。

主な違いは、麺の太さや盛り付け方、スープも豚骨や鰹だし、鶏ガラ・昆布・塩・いりこ・野菜などを加え、塩や調味料で味を調えるなど、各地域の特徴というより、各そば屋により異なる。





写真は、南大東島の元祖“大東そば”500円也及び元祖“大東そば”の店構え・麺の太さ。

先ず特徴的なのは、ウェーブのついいた太麺、亜熱帯植物の灰汁の上澄みと南大東の海洋深層水で練り上げられた麺は、写真の通り、辺鄙な離島生まれのワイルド感を表現しているのが特徴で、かなり太くもちもちでコシがあるらしい。

独特のコシの秘密は、大東島近海の深層水から精製された濃縮塩水と食塩で練り上げたためで、当店でしか味わえない珍味・逸品。

太縮れ麺で手もみである食感がたまらないらしい。うどんからツルツル感を取ったみたいで、しっかりとした歯ごたえがある麺は忘れがたいと云う。

土地柄唯一差別化できる、太縮れ麺にとことんこだわった苦労が偲ばれる。
幅5~6ミリ・厚さ2ミリ程度の幅広極太の麺は、沖縄そばの中でも、こしと歯ごたえが際立っていると評判。

そして鶏ガラと豚のあっさり味で整えたカツオだしベースの素朴なスープは優しい塩味だが、シッカリ目で、麺との相性は絶妙らしい。



写真は、南大東島断崖絶壁の光景。

南大東島は、写真のように周りが断崖絶壁で、深い海で囲まれているため、入り江・港がない。
従って、5日に一便程度の割合でやってくる船からの荷下ろしは人も含め、クレーンを使うと云う。

南大東島へは沖縄本島から飛行機で1時間ほど東方(400km弱)に行ったところにあり、船の便は那覇から1週間に1本のペースで、南北大東島を回って那覇に戻るという、極めてアクセスが悪い。

南大東島は周囲約20km、人口約1,300人、年間観光客数は3,000人ほどで、宿泊施設は、ホテル2軒・民宿1軒だけ。





写真は、那覇市花笠店の幅広極太の“大東そば”500円也及び同花笠店の縮れ麺の“大東そば”。

花笠店は那覇市街の国際通り脇にあるが、南大東本店の直属支店で、元祖・大東そば屋主人の次男が任されていると云う。

そのこだわりようは、南大東の本店で作った麺を毎日空輸しているらしい。
この太ちぢれ麺がスープによく絡まり、生煮えと思えるような固さが、コシと紙一重かも・・・・。





写真は、元祖大東そば屋の“こーれーぐすー”・島唐辛子及び同大東そばと寿司セットで1,000円也。

元祖大東そば店のメニューはそばのみで、いたってシンプル、味もシンプルだけに、写真のような“島唐辛子の泡盛漬”が全テーブルに置いてあるらしい。
島の人たちは何でも、これをかけて食べると云う。刺身にまでも・・・。

南大東島の周りが切り立ったサンゴ石灰岩で覆われ、典型的な隆起珊瑚礁の島という特異な海底環境のお蔭で、一年中、キハダマグロが島の周りをぐるぐる回っているので、いつでも釣れるらしい。

メニューが寂しいこともあり、このキハダマグロや旬の鮮魚で、寿司をにぎり店頭販売は勿論のこと、地元のマーケットにまで卸売していると云う。

人口1,300人ほどの島とは云え、力強い生活意欲を実感する。


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