近畿地方の古墳巡り!

歴史シリーズ、第九話「近畿地方の古墳巡り」を紹介する。特に奈良盆地・河内平野の巨大古墳・天皇陵の謎などを取上げる。

奈良県明日香村都塚古墳のピラミッド型方墳に関する追加ニュース

2015年05月26日 | 歴史
奈良明日香村の都塚古墳に、新たな追加情報が発信されましたので、速報します。

階段状に石を積んだピラミッド型の大型方墳と昨年わかった奈良県明日香村の都塚古墳(6世紀後半、1辺41~42m)で、墳丘の四つの角のうち、一角が出土し、村教委と関西大が平成27年3月1日発表した。

これまでに墳丘東側の辺の一部で、5段分の石積みが見つかっていた。今回、墳丘の東南側の角でも、3段分にわたって石が据えられていたことを確認し、国内で他に例のない墳丘だったことが改めて裏付けられた。

また、東側の石積みを詳しく調べたところ、階段の水平な面には石の上から「化粧土」を敷いた構造が確認された。

西側の辺でも、新たに階段状の石積みが見つかった。





写真は上から、都塚古墳の最新発掘情報に基づく最新イメージ図と土の舗装断面図。

ピラミッドのように階段状に石を積み上げた、類例のない大型方墳とわかった奈良県明日香村の都塚古墳が、階段内部にも大量の石を詰め込んで造られていたことがわかったと云う。

又階段は6段以上に及ぶこともわかり、特異な工法や規模から大豪族・蘇我氏の墓との見方が強まりそうだ。

都塚古墳は、飛鳥時代の大豪族・蘇我馬子(?~626年)の墓とされる石舞台古墳(7世紀前半)を見下ろす丘にある。

当時最大級の方墳で、被葬者として馬子の父の蘇我稲目(?~570年)や渡来系の首長などの説が出ている。