近畿地方の古墳巡り!

歴史シリーズ、第九話「近畿地方の古墳巡り」を紹介する。特に奈良盆地・河内平野の巨大古墳・天皇陵の謎などを取上げる。

沖縄最古8千年前の土器がサキタリ洞遺跡で出土!

2013年12月21日 | 歴史
最新の珍しい遺跡発見のニュースを引続き紹介します。

沖縄県南城市のサキタリ洞遺跡で今年出土した土器が、約8千年前(縄文時代早期)の沖縄最古の土器であると、沖縄県立博物館・美術館が確認した。同館が平成25年11月、発表した。

この時期の沖縄地方に、確実に人類が存在したことを裏づける。謎の多い南西諸島の先史時代や日本人の起源を解き明かす発見。



写真は、サキタリ洞遺跡で見つかった沖縄最古の土器片。

土器は最大で約15cm、1個分の胴部の破片が約20点見つかった。

復元すると直径約30cmの鉢になるという。表面には、強弱をつけながら棒状の道具を引いて施したような「押引文」という文様があるが、地表から約2・5mの層から出土した。

一緒にあったカタツムリの殻を放射性炭素年代測定で測ったところ、約8千年前という数値が出た。

出土層のすぐ上には5千年近く前の条痕文土器の層があり、それより確実に古いという。

これまで出土状況が明確な沖縄最古の土器は約6千~7千年前の南島爪形文土器や無文土器だった。
同館は「沖縄で土器が未確認だった空白の時期を埋める成果」としている。

本州や九州などではさらに古い土器があるが、沖縄での土器使用が千年さかのぼることになる。

土器が見つかった地点より下層も調査しており、さらに古い土器が見つかる可能性もあると云う。
同館によると、土器は5千年前の土器が見つかった地層の下層から、イノシシの骨などと共にまとまって出土。

平成21年に始まったサキタリ洞遺跡の調査では、平成24年10月に1万2千年前の人骨と石器も出土している。

約1万2千年前の旧石器時代の地層から、人骨化石や石英製石器、貝、食べかすとみられるイノシシの骨などを発見した。同館によると、旧石器時代の人骨と石器が同じ遺跡で出土したのは初めてで、国内最古の事例となる。