日本大学文理学部社会学科・後藤範章ゼミナールの日誌☆

社会学科後藤ゼミナールの実態とゼミ生の生態が一目で分かるゼミ日誌! しかと見れ!!!

10月5日 卒業論文 第2回中間発表会(2)

2011-10-05 19:00:00 | 2011年度
5分間の休憩を挟み後半戦スタートです。


気合い十分の3年生 中野さん。

本日2人目の発表者は4年生の深瀬さん。
「大学生の学習意欲と自信について」が研究テーマです。


俳優さんの様にハキハキと熱く発表する4年生の深瀬さん。

このテーマの仮説は、

「偏差値の高い大学の学生と偏差値の低い大学の学生には
自尊心や活動意欲に差ができる。
よって、偏差値の上下に比例して、大学生の学習意欲と自身の度合いも変わる。」

というものでした。

文献調査の結果として、
大学での活動意思を高めるには
教員と学生との距離が近い事が大切であり、
大学の学部の大きさはないとのこと。


調査方法についてアドバイスする4年生 鈴木さん。頼もしい先輩です。

深瀬さんの発表に対し、
後藤先生から、もう答えはでているのではないのか。とのお言葉。

仮説が結論に近いため、研究するのであったら、
日本大学の学生は卒業時に入学時に固定さてたままで
再生産されないのか。という事に目を向けたらどうかと。

日本大学の生徒は、全てにおいて「そこそこ」であり、
4年間の間でも、学力などにおいて大きく伸びる事がなく
卒業する時も「そこそこ」なままである。
なので、自らが行動して、
自分を成長させたいモデルに出会える環境に飛び込んでいかなくてはいけない。
就職活動で、やっと気がついては遅い。とのことでした。


3人目の発表者は4年生の金子さんです。
「安房マネー」を中心としたコミュニティと地域の関係性」が研究テーマです。

「安房マネー」とは、地域通貨で南房総を中心に、
約300世帯が参加するネットワークであり、
LESTという、1982年にカナダのマイケル・リントン氏が
世界に広げた地域通貨の仕組みを用いた、手帳型の物で
物と物、物とサービスの交換手段の決済機能しかもたないものです。


「安房マネーについてゼミ生に説明する4年生の金子さん。

後藤先生からは、
「手間返し」と呼ばれる、「安房マネー」のような事が
かつての日本の農村では行われていたが
なぜ、今「安房マネー」というシステムが必要なのか、とのお言葉。


社会学科の学生として、とても興味深い内容でした。
12月14日の最終発表がたのしみです。


そして、本日のゼミ終了後に、
3年生で、10月26日に行われる2年生向けのゼミ紹介と
桜麗祭(学園祭)で展示するゼミの紹介のポスター制作についての話し合いを行いました。


他の演習から後藤ゼミに入った3年の初谷君、元後藤演習生の3年の與那覇君と中野さん。


今後の後藤ゼミの為に考える3年生の皆さん。

来年、一緒にゼミ活動をする事になる大切な2年生に
後藤ゼミに入りたい!と強く思ってもらいたい。と考えてるため
あまり集合する事のない3年生ですが、熱く話し合う事ができました。

後藤ゼミの良さを伝えるためにも、
来年のゼミをひっぱていくためにも、
3年生は、これからもっと頑張っていかなくてはいけませんね。


来週は、キャプションの二次案発表です。



では、最後は3年生の可愛い女の子たちでお別れです。

文責:矢野世奈(2011年度3年ゼミ生)



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

10月5日 卒業論文 第2回中間発表会(1)

2011-10-05 18:00:00 | 2011年度
今週も始まりました!
本日は、卒業論文中間発表会の第2回目です。


いつもの日経に入る前に先生からの配布物が。
人類学者 エマニュエル・トッド氏の「出生率 識字率で先読み」という本日毎日RTに掲載された記事です。
前回のキャプション第1次案は、社会学ではなかったとのこと。
この記事を通して、「自然現象によって因果の関係を見出し、社会の法則性を見つけることの大事さ」を知り、改めて社会科学とは何かと解説して下さいました。

個々に前回のキャプションに様々な思いを抱きつつ、3年生中野さんから日経がスタート。

発表中の中野さん。
取り上げた記事は「海外鉄道支援の新会社」についてです。
「支援」と言っているが、結局自分たちの会社の利益を上げるためのように感じるというものでした。

続いて4年生松本君。
取り上げた記事は「子供の習い事として水泳が上位に浮上」についてです。
松本君はアルバイトの経験から、外で遊ばずにゲーム等家の中で遊ぶ子供が増えている時代のなか、親がそんな子供に体力をつけさせたいとの思いで通わせることが増えていくのではとのことでした。

発表中の松本君。
しかし、この記事の調査元が「花王の”全国一斉ママ友調査”から」ということに疑問を持つべきだとご指摘がありました。
また、記事で書かれている「親の世代がスイミングを習っていたから、子供にも習わせた」のか、とも。
新聞の記事をそのまま真実だと思い込んでしまいやすいですが、
そこに潜む問題が本当にそうなのかという疑問を常に持つことが必要だと感じました。。

そして、本日メインである「卒論中間発表会第2回目」です。

輝くトップバッターは4年生北村優樹さん。
北村さんの研究テーマは「クラシック音楽の演奏会と聴衆に関する社会学的研究」です。

前回の発表の際に読んだ、文化資本の文献によると
・クラシック音楽コンサートを聴きに行く等の芸術文化資本は、女性の教育達成を高める強い効果を持つ
『文化と社会』(1993)によると
・芸術性、教養性が高いとみなされる活動は高学歴者に多い

このように、クラシックを聴く人は女性、高学歴者が多いと述べられているものが多い。

しかし、最近では「のだめカンタービレ」というドラマが有名であるように、メディアでも大きく取り上げられており、多くの人に親しみやすい文化になっているのではないかとのこと。

そこで現在、クラシックコンサートに集う人々はどのような人が多いだろう、クラシック音楽の大衆化の原因は何か、それがどこまで進んでいるかに疑問を抱いたそうです。

北村さんは総務省統計局の集計・文献調査・来場者へのアンケート調査分析などなど多くの調査を行っており、丁寧に私たちに解説して下さいました。

先生からは「構成の見直しと、今回調査対象のひとつである日本大学管弦楽団の定期演奏会の来場者は客が偏っている為、今後SSM調査の必要」とのことでした。

個人的に興味深いテーマなので、今後が楽しみです!

そして2人目の発表に続きます。

文責:荻井沙織(2011年度4年ゼミ生)


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする