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シーズン2

民法で1問(平成22年度第5回貸金試験問題37)

2011年01月22日 00時47分00秒 | 民法過去問

                  

 前回の問題34に続いての消費貸借契約がらみで,「弁済」に関する問題。

 この弁済(民法第474条~第504条)なんですが,過去の本試験では,本当に,しつこいぐらい出題され続けています(第1回目から第5回目まで,毎回1問出題されてきている,最重要論点です)

 第6回試験の民法からも,当然に,1問出題が予想される論点のひとつですので,特に重点的にやっておいたほうがいいと思います。

 条文中心の勉強で対応可能です。

                                                      「問題」

  Aは、Bとの間で金銭消費貸借契約を締結し、Bから500万円を借り受けた。本件金銭消費貸借契約においては、第三者による弁済を禁止する旨の特約はなされていない。この場合に関する次の(1)~(4)の記述のうち、その内容が適切でないものを1つだけ選び、解答欄にその番号をマークしなさい。ただしAもBも商人ではないものとする。

 (1) AとBとの間で、弁済をすべき場所について別段の意思表示がないときは、AはBの現在の住所において、借入金債務を弁済しなければならない。

 (2) Aの友人であるCは、BのAに対する貸金債権を被担保債権として、自己の所有する建物に抵当権を設定した。この場合、Cは、Aの意思に反してAのBに対する借入金債務を弁済することはできない。

 (3) Aの友人であるDは、Aの債務を弁済することについて法律上の利害関係を有しないが、Aの同意を得て、AのBに対する借入金債務を弁済した。この場合、Dは、その弁済と同時にBの承諾を得て、Bに代位することができる。

 (4) AとBとの間で、弁済の費用について別段の意思表示がないときは、その費用は、原則として、Aの負担となる。


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