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特定行政書士とくさんのちょっと得するかもしれないお話  
シーズン2

民法で1問(90)

2011年03月17日 00時01分00秒 | 民法過去問

 今回は平成18年の宅建試験の過去問から,民法総則の総論的な問題

 10月16日の本試験まであと7ヶ月を切りました。

 まだ緊張する時期ではないとはいえ,権利関係,特に民法は,ひたすら継続していくほか攻略法はありませんので,常に前向きに,コツコツと,そういうスタイルで進んでいきましょう。

  初期の頃の貸金試験の民法のような感じですが,こういう問題も宅建では出題されるということを覚えておいた方がいいですね。

               「問題」

   次の記述のうち、民法の規定及び判例によれば、正しいものはどれか。

 1 契約締結交渉中の一方の当事者が契約交渉を打ち切ったとしても、契約締結に至っていない契約準備段階である以上、損害賠償責任が発生することはない。

 2 民法第1条第2項が規定する信義誠実の原則は、契約解釈の際の基準であり、信義誠実の原則に反しても、権利の行使や義務の履行そのものは制約を受けない。

 3 時効は、一定時間の経過という客観的事実によって発生するので、消滅時効の援用が権利の濫用となることはない。

 4 所有権に基づく妨害排除請求が権利の濫用となる場合には、妨害排除請求が認められることはない。

          (平成18年度 宅建試験 問1)