過労死予備群の「食から笑顔になる生活」

夜討ち朝駆けで仕事する日々。忙しくとも自分なりの手間をかけて、美味しく笑顔になる生活を志します。

秋の野に遊ぶ:乾漆の魅力

2017-11-03 15:49:26 | 素敵なもの見つけた!
こんにちは。夜中の冷たい雨は、朝ゆっくりと上り、きれいな秋の空に恵まれた東京でした。

雨続きの神無月の東京。走る毎日のなか、インスタグラムの中の一枚の写真に胸つかまれ、小石川まででました。

折しも雨は激しさを増し、寒さを覚えた夕方…。そこには、輝く山野が待っていました。



■山内泰次 作
■四季草花 (麻糸乾漆フリーカップ)

会津(福島県)に咲く野の花を、一年中、掌にのせられる、美しい湯のみ。
驚く軽さ、静かな存在感。
麻糸を巻いて、形を成し、漆を重ねていく手法故の軽さ。

「乾漆は仏さまを作る時の仕事です。壊れません。使っていただいて、修理もできます。」
少し、はにかんだ、されど職人の厳しいお顔で、山内さんが話される。

仏さまと四季の花。キリング・ワールドに生きているような心持ちだった自分に、呼び掛ける声。
在心平安。自分の心に正しく、穏やかな気持ちがあれば、闇にまけない…と思った時。

愛用する、サーモスやハイドロのボトルは、機能的だが重い(笑)。
優しくて、はかなげで軽い、この湯のみは、違う。だが「飲む」「寛ぐ」は同じ機能をもっている(微笑)。
選べる幸せが、あるのだと、気づく。

人生も同じ。自分は選んで、この仕事についた。温室をでて、荒野を越えていくと旅すると決めたのだ。花は咲く、誰が見ていなくとも。
仏さまにも、花にも、毎日であっているのに、気づいていないのかもしれない。それを私に伝えるために、この器は、私を待っていたのかもしれない…。

麻の巾着袋に、この湯のみを入れて、出掛けよう。紙コップやプラスチックではなく、小さな楽しさを受け取ろう。大事なことを、忘れないように(微笑)。

■山内泰次 漆芸展 (2017/10~11月)
■会津屋 (文京区小石川二丁目)


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