2月29日に名古屋大で開かれた国際シンポジウム「地球にやさしい資源・エネルギー利用へ~東日本大震災から一年」で、特別講演を行ったのはワインゼッカー博士と、物理学者のハンス=ペーター・デュール博士だった。
デュール博士は「エネルギーと原子力利用」と題した講演の中で、
「私は原子力の使用について反対で、平和のための原子力という考え方にも反対です。平和利用は理論的には正しいかもしれません。しかし、それが前提であっても軍事転用されないという保証はありません」
「起こる確率は何%かとはじき出すのは意味のないことです。ゼロでない以上、事故は起こり得ると認識せねばなりません。世界に拡散する核物質をコントロールすることは非常に難しい」
と述べている。
福島原発事故が起こる前は、恥ずかしながら原子力への意識が薄かった。しかし、事故発生後の惨憺たる在り様を見て、「核の平和利用なんてありえない」と思って来た。デュール博士の発言にはまったく同感。
デュール博士には、低速増殖炉「みろく」の開発にご執心で「見切り発車で始めても、そのうち技術が発展して何とかしてくれるはず。先のことを考えないというのは、原子力ムラの常識だ」と述べた賀来博士や原発の再稼働に躍起になっている野田さん、細野さんほか原子力ムラの皆さんに、直接意見してほしいくらいである。
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