![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/20/ca2a6289435929c87909d29d2665c59a.jpg)
島根取材では「せっかくなので」が合言葉になり、というのも編集者も私も島根・鳥取方面を訪れるのは初めてで、農水省の取材でも今まで取材先に選ばれない地域だったので、とにかく見どころがあると「せっかくなので」と言いながら、取材の合間や道すがら観光ポイントに立ち寄ったのだった。
出雲大社もそのひとつ。
「縁結びの神様」ということで、もう少しちゃらちゃらした感じかと思っていたら、意外とこじんまりしていて、拍子抜けするくらいだった。
「縁結び」で有名な割に、変に商売に走った感じがしなくてよろしい。と思っていたら、なんでも出雲大社の「縁結び」は、単に男女の仲を結ぶだけではないという。
「出雲大社の『縁結び』とは、人間が立派に生長するように、社会が明るく楽しいものであるように、すべてのものが幸福であるようにと、お互いの発展のためのつながりが結ばれることです。大黒様が「福の神」と慕われ、すべての人々から広く深く信仰をおうけになっているのも、この「むすび」の御霊力(みちから)、いいかえれば、愛情を私たちに限りなく、そそいで下さる神さまであるからです」
因幡の白ウサギと大黒様の像
そうか、そうか、そうであったか。お互いの幸福のためにつながりが結ばれることであったか。
そんな縁起を読み、心新たにしていると、ふと目に止まった黒いもの。
境内を散歩中の黒ラブでした。すぐに犬とつながりを結びたくなる私は、うちの犬たちとしばし離れている淋しさを埋めるべく「触ってもいいですか」と言いながら近づいて行った。
ジョン太郎君、12歳。見たところブナより白髪が目立つけど、ブナと同い年。聞かれもしないのに「うちにも12歳の黒ラブがいるんですよ」と飼い主さんに告げ、大きなお世話だけど「がんばってね」とジョン太郎君に話しかけたのだった。
おみくじをいっぱい結びつけられた大木。こんなに願いを込められては、さぞ重かろう。大きな〆縄に下から小銭を投げつけている人々もいた。藁の間に小銭がはまり込むと、なぜか大喜びしている。みんないろいろ結ばれたいらしい。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます