小さな栗の木の下で

保護犬のミニチュア・ダックスを引き取り、
小型犬との暮らしは初めて!という生活の中で、感じたことを徒然に…。

詩「意志」

2014-04-06 | 
 この春、私の庭に一番乗りで咲いたハーデンベルギアの花。この冬は関東南部でも積雪が多く、越冬できないかもしれないと思っていたのに、可憐な花を咲かせてくれた。



 ムクゲもぽっちり新芽を携え、植え替えた時には諦めていたバラも若葉を茂らせ始めた。何だか励まされているようで、気持ちがしゃんとする。満開の桜も美しいけれど、ひっそりと、でも確かに新芽を用意している植物の息吹に感動する。そんな草花に勇気をもらいながら書いた詩。

 意志

 夜の街の
 さんざめく人々の声も
 まったく耳に入らなかった

 独りまっすぐ前を見つめ
 まっすぐ前を見つめて
 歩いた
 心が
 固く握られた拳の中に
 折りたたまれて
 すべてを拒絶するでもなく
 すべてを受け容れるでもなく
 ただ
 ひとつの目的のためだけに
 存在する意志となって
 凛として
 あった

 あなたを願う

 それだけのために
 わたしは
 夜の街でも
 何も見失わずに歩き続けた


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