小さな栗の木の下で

保護犬のミニチュア・ダックスを引き取り、
小型犬との暮らしは初めて!という生活の中で、感じたことを徒然に…。

犬のワンチン接種

2008-11-17 | 犬&猫との暮らし

 今日はクリのワクチン接種の日。例年どおり8種混合ワクチンを接種してきました。

 ワクチン接種は、感染症のウイルスの毒素を弱めた「抗原」を犬に注射することで、「抗原」に対抗する「抗体」を体内に作らせるために行うものです。子犬の場合は授乳によって病気に対する抗体(移行抗体)を母犬から受け継ぎますが、この移行抗体は42~150日で消滅してしまいます。それ以後は自分で抗体を作らなければいけないので、移行抗体が消滅しかけた頃にワクチン接種を行い、その後はほぼ1年に1度、接種していくことになります。

 うちの3頭もそうしてワクチンを接種してきましたが、最近、頻繁なワクチン接種によるリスクが語られたり、アメリカでは3年に1度の接種となっているという事実から、その辺りのことを3頭の主治医に聞いてみたのであります。
 先生は「僕にとっても悩ましい問題なのです」とおっしゃる。確かにアメリカでは、犬の抗体持続期間が3年以上もつという見解から、すでに3年に1回の接種が慣例化されているそうです。そういったデータもきちんと出ているはずだといいます。

 ところが、日本ではそういったデータが製薬会社から出てこない。個別にはアメリカからのデータを手にしていても、日本の製薬会社の作るワクチンが1年1度対応のワクチンである場合、それを無視して先生が1年以上のサイクルでワクチン接種をして、万が一問題が発生したとき、やはり犬にも飼い主さんにも迷惑をかけることになるし、よろしくなかろうというのです。
 先生の個人的な見解は、個々の感染症については1年、あるいは半年に1度接種した方がリスクが少ないと思う感染症はあり、それだけは1年に1度の接種にするとしても、アメリカのデータのように3年に1度でもよいのではなかろうかと。ゆえに先生にとって「大変悩ましい問題」となっているようです。

 考えるに、1年に1回だったワクチン接種が3年に1回になると、製薬会社のワクチン接種による収益が減ってしまうため、製薬会社は不利益につながるデータを積極的に発表したり、3年に1回で済むようなワクチンの研究や開発に力を入れないのではないかという気がします。   

 私は今かかっている先生を信頼しているので先生の意思に従いますが、人間の世界でも今までの薬害問題を考察すると、医師会と製薬会社の関係というのは実に不透明で、患者救済より利潤追求が勝るオドロオドロしい世界なんじゃなかろうかと改めて思ったのでありました。

コメント (2)
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