最低の将棋でしたね。
こんなひどい将棋をみたのは初めてです。
局面は広瀬八段が▲2七飛打と3七の角に当てたところです。
ここで後手は△4五桂打しかありません。
先手の次の手は▲2一飛成が必然で、そこで後手は△5七桂成とし▲6九玉と下がらせて△3一歩と打つ。
▲2一飛成&△3一歩打はセットなので、本譜の△1九飛成でも△4五桂打でも変わりません。
ならば後手は△4五桂打を選ぶべきでした。
△1九角成としたために、▲2一飛成、△3一歩打のあとにすかさず▲2八歩打と蓋をされ、1九の馬が使えなくなりました。
そもそも、△3七角打は△6五桂狙いだったのに、その味が瞬時に消えてしまいました。
羽生竜王は何を考えてたんだろう。素人でも△4五桂と打つはずなのに。
追記 2018.12.14
封じ手一手前の局面です。
ここでの最善手は△7三桂で、本譜の△3七角打ではつぎの▲8五飛が好手です。羽生竜王はこの手を見落としたのではないでしょうか。
広瀬八段の封じ手は▲8五飛に決まっているけれど、一晩考えてもその打開策を見出すことができなかったので、ここでは負けと速断し、
あとは適当に指したのでしょう。でも、△3七角打はたしかに疑問手ですが敗着ではなかったのです。
数手先の▲2七飛打が△3七角打を相殺する疑問手で、ここで△4五桂打とすればまだまだ互角の形勢だったのです。
最近の羽生竜王は諦めが早くなり粘りがなくなったようにみえます。まだ老ける歳ではないです。大山15世名人を見習ってほしいですね。