マネー資本主義に一石、トヨタの新型株式
車作りでもハイブリッド車、燃料電池車など優れた技術革新を形にしていくトヨタ自動車ですが、今度は、マネー資本主義全盛の資本市場に新型株式で一石を投じることになったようで、興味津々、これからを見守りたいと思います。
今までも転換社債はありましたが、今回のトヨタの新型株式は「議決権付き社債」の風味を持っているようです。
勿論れっきとした株式で、売出し価格は現状の株価の2割増し程度、上場はせず、配当は1.5パーセント(5年平均、初年度0.5パーセントから毎年0.5パーセント上昇、5年目には2.5パーセント)で現状、国債より大分有利、5年たったら普通株に転換も可、希望すれば発行価格でトヨタ自動車が買い戻してくれる。
発行株式の5パーセントくらい迄のボリュームを考えているとのことです。
今月16日の株主総会で賛成が得られれば、それから発行ということになるわけですが、その際同額程度の自己株取得を考えると、マーケットへの配慮にも怠りないようです。
発行の目的は、何と言っても、今後のトヨタの技術革新と発展を支える安定株主の獲得でしょう。
ところで、これに対して、アメリカの投機資本筋は「もの言わぬ株主を増やす政策」だとあからさまに批判的なようです。
確かにマネー資本主義を信奉する人たちは「投資家の思惑通り」にならないとご機嫌が悪いのでしょう。出来るだけマーケットの乱高下を大きくし、それを利用してキャピタルゲインを稼ぐことが目的ですから、「会社の成長と共に」などという考え方(安定成長志向)は大嫌いでしょう。
日本では、個人株主でも企業株主でも、その企業がより発展することを願い、応援者として株主になるという優れた文化があります。
そうした株主にとっては、トヨタの新型株式は、まさに日本の資本市場の文化、メンタリティーに合致した優れた資本市場の新機軸といて受け入れられるでしょう。
この株式は「AA型株式」と名付けられ、トヨタの最初の量産車「AA型」にちなんだ名前ということですが、アメリカの格付け機関が大好きな「AAA(トリプルA)」にしなかったことも、日本企業の奥ゆかしさとtnlabo’s blogは理解しています。
車作りでもハイブリッド車、燃料電池車など優れた技術革新を形にしていくトヨタ自動車ですが、今度は、マネー資本主義全盛の資本市場に新型株式で一石を投じることになったようで、興味津々、これからを見守りたいと思います。
今までも転換社債はありましたが、今回のトヨタの新型株式は「議決権付き社債」の風味を持っているようです。
勿論れっきとした株式で、売出し価格は現状の株価の2割増し程度、上場はせず、配当は1.5パーセント(5年平均、初年度0.5パーセントから毎年0.5パーセント上昇、5年目には2.5パーセント)で現状、国債より大分有利、5年たったら普通株に転換も可、希望すれば発行価格でトヨタ自動車が買い戻してくれる。
発行株式の5パーセントくらい迄のボリュームを考えているとのことです。
今月16日の株主総会で賛成が得られれば、それから発行ということになるわけですが、その際同額程度の自己株取得を考えると、マーケットへの配慮にも怠りないようです。
発行の目的は、何と言っても、今後のトヨタの技術革新と発展を支える安定株主の獲得でしょう。
ところで、これに対して、アメリカの投機資本筋は「もの言わぬ株主を増やす政策」だとあからさまに批判的なようです。
確かにマネー資本主義を信奉する人たちは「投資家の思惑通り」にならないとご機嫌が悪いのでしょう。出来るだけマーケットの乱高下を大きくし、それを利用してキャピタルゲインを稼ぐことが目的ですから、「会社の成長と共に」などという考え方(安定成長志向)は大嫌いでしょう。
日本では、個人株主でも企業株主でも、その企業がより発展することを願い、応援者として株主になるという優れた文化があります。
そうした株主にとっては、トヨタの新型株式は、まさに日本の資本市場の文化、メンタリティーに合致した優れた資本市場の新機軸といて受け入れられるでしょう。
この株式は「AA型株式」と名付けられ、トヨタの最初の量産車「AA型」にちなんだ名前ということですが、アメリカの格付け機関が大好きな「AAA(トリプルA)」にしなかったことも、日本企業の奥ゆかしさとtnlabo’s blogは理解しています。