tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

高付加価値化の手段: その2、技術革新

2008年12月07日 14時27分03秒 | 経営
高付加価値化の手段: その2、技術革新
 高付加価値化の基本は、「今までにない要素を含んだもの」で、それが「消費者(需要者)願望を満たす商品、あるいはサービス」を作り出すことではないでしょうか。

 「今までにない」というのは、何らかの革新的なものを持っているということで、モノであれ、サービスであれ、技術革新という要素を含んでいることになります。
 今までにない革新的な要素を持っているからこそ、より高い価格で提供して、それが市場に受け入れられることになります。

 「消費者、あるいは需要者、利用者の望みを満たす」というのは、最近の言葉で言えばCS (顧客・消費者満足)でしょう。
 新しい革新的な要素が、顧客・消費者の望みを満たすからこそ需要が発生するわけで、どんな製品でもサービスでも、「売れて」初めて付加価値が生まれます。売れなければ、決して付加価値は生まれません。

 さらに、その新しいモノやサービスが、高付加価値を生み出すだけのコストで実現が可能でなければなりません。売れるが採算割れというのでは、顧客への訴求力に、コストをカバーするだけのものがないということでしょう。訴求力アップかコスト低減かが必要です、

 ハイブリッドカー、宅配便の様な新しいものでも、新機軸、便利さなどの顧客満足の高さと価格・コストがビジネスベースに乗って初めて可能になります。 ソーラーパネル、電気自動車などは今からです。

 しかし、いずれにしても、基本的には新機軸 (革新的な何らかの要素) がないと商品としての魅力が生まれないでしょう。新機軸は自社開発がベストでしょうが、世界は広いので、技術導入、最近ではM&Aの活用なども考えられます。
 新機軸を開発するのは人間です。出来れば従業員全員の知恵を活用する(引き出す)ような工夫(カイゼン活動、提案制度、アイデアコンテスト・・・)も大事です。

 現実には、こうしたそれぞれの新機軸の要素の開発と商品化が、それぞれの職場に分担されていくことになります。


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