tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

世界が何かバラバラに、こんな時、日本は何をしますか

2019年08月23日 17時09分01秒 | 国際関係
世界が何かバラバラに、こんな時、日本は何をしますか
 ついこの間、日本の諺「人の噂も75日」をもじって、「戦争の記憶も75年」では人類の記憶力が問われますよと書きましたが、このところ急速に国際情勢が混乱していきました。

 象徴的なのは明日からのG7で、ホスト国のマクロン大統領が、今回のG7では恒例の共同声明は出さないといっていることでしょう。

 ロシアは、クリミア半島併合以来、G8から除外され、G8がG7になっているわけですが、トランプ大統領がロシアを復帰させたらどうかといい、賛同が得られないことなどがあり、何がどう絡まり合っているのか解りませんが、せっかく世界の主要国が、世界の安定のために話し合いをしても、共同声明が出せないような会合になることを予測しているのでしょう。

 トランプ大統領は、北朝鮮がミサイルを発射しても、アメリカに届かなければいいと言っていたり、INFの失効を待っていたように巡航ミサイルの発射実験を再開したり、ホルムズ海峡の安全航行のために有志連合を組織しようと参加を募ったりして、何か世界の不安を煽っているさ中のG7です。

 ホルムズ海峡などは、国連が、イラクとオマーンに海峡の安全航行を要請するのが一番合理的だと思うのですが、「自国で守れ」なということになると、余計な混乱が起きることは必定です。

 またこれは身近な話ですが、日韓の関係が急激に悪化し、日米韓3国の結束にひびが入るとアメリカが大きな懸念を示していますが、その日韓と中国は、日中韓の外相会談を行い、日中韓サミットに向けた準備を合意するといった展開もあり、対立する米中経済関係とのバランスがまさにどうなるものか、先行きどうにも不透明のようです。

 こうした中、主要国の中で唯一「平和憲法」を持つ日本でから、常にトラブルシューターの役割を担うべき立場にあると思いますが、今度のG7、安倍さんはどんな役割を果たしてくれるのでしょうか。日本人の1人として、期待を持って注目しています。

 こうした混乱を作って頑張っているのは「国民の輿望を担っている」と思っている(勘違いしている)それぞれの国のリーダーたちで、国民のほとんどは平穏な生活を願っているのです。

 それでも国際的なリーダーたちの会合が、頻繁に開かれるというのは良いことで、通常、人間は接触すればするほど理解し合えるものなのです。もしそうならなければ、会うのは形だけで、本当の対話がないからでしょう。

 それだけに、G7の結果には誰しも期待し注目するのです。今回は共同声明が出ないことになるのかもしれませんが、人間同士としての本当の対話ができれば、必ず人類社会にとって望ましい共同声明が出ることになるはずです。
 安倍さんには、困難かもしれませんが、世界平和の願う日本の代表として、そうしたあるべき国際関係への推進役を期待するところです。
 
 アインシュタインは、第3次、第4次の世界戦争は別として、第5次世界戦争は石と棍棒で行われると予言したそうです。
 アインシュタインの予言は、物理学に関しては次々実証されていますが、この予言は当たってほしくないですね。

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