彦四郎の中国生活

中国滞在記

亜熱帯地方の初夏に咲く"藍花楹"の青紫色の花―花言葉は「絶望の中で愛を待つ」

2023-05-17 10:35:44 | 滞在記

 亜熱帯地方の福建省福州市、初夏に咲く花の一つ、中国名"藍花楹"(ランファーイン)の青紫色の花が5月上旬より少しずつ咲き始めてきた。

 "藍花楹"の日本語読みは「藍花楹( らんかえい )」となるが、この花の英語名は、「Jacaranda(ジャカランダ)」。亜熱帯地方に咲き、中国では、福建省・広東省・広西チワン族自治区・海南省・雲南省などでみられる。世界的には、南米のブラジル北部やアルゼンチン、ボリビア、オーストラリア北部や南アフリカ共和国などにもみられる。このジャカランダの樹木の高さは5m~15mあり、かなりの高木。福建省福州では、暑くなり始める5月上旬頃から開花し始め、5月下旬には満開となる。暑い季節に涼し気(げ)な、青紫の花を咲かせるこの花の「花言葉」は、「在絶望中等待愛情」(意味:絶望の中で愛を待つ)。なんとも、すごい花言葉だ‥。

 中国では、雲南省の省都・昆明はこの藍花楹が多い都市として有名だが、ここ福建省の福州市でもけっこう見られる。特に多いのが、私のアパートから徒歩5分ほどのところにある対湖路と呼ばれる街道沿いの並木。毎年、この花が満開になると、「ああ、あと1か月ほどで2学期(後期)が終わり、夏休みが始まるなあ‥。日本に一時帰国できるなあ‥」とも思い巡らせれる花だ。まあ、「猛烈な暑さの中で、夏休みの始まりを待つ」花でもある。

 福州市倉山区にあるアパートからほど近くに、1850年代から1940年までの約100年間に建てられたレンガ造りの洋風建築物が多く残る「倉山歴史景区」。この歴史景区にも藍花楹の樹木がたくさん見られる。藍花楹の花は、薄青紫色で、小さなリンドウの花にも少し似る。

 歴史景区の小さな街道に藍花楹の並木が続く5月中旬のこの季節、夏の花の一つであるブーゲンビリアの赤紫色とのコントラストも美しい。

 なぜ、この藍花楹の花言葉が、「絶望の中で愛を待つ」なのだろうか…。その謂(い)われ を知りたくもなる花だ。

 2016年9月から暮らす今のアパートから、バスで20分ほどの所に、光明港公園がある。2019年から2015年までの2年間、この公園のそばに、閩江大学の外国人アパート(寮)があったので、ほぼ毎日のようにこの公園を散歩していた。久しぶり5月中旬にこの公園に行ってみると、池の中のたくさんの蓮には、蓮の花のピンクの蕾が早や膨らみかけていた。ハイビスカスの真紅色の花も美しい。

 閩江大学の構内にも藍花楹の樹木が30本ほどあり、今、薄青紫の花を開花させ始めた。桃の実も少し大きくなり始めた。

 いろいろな色の花々が咲く大学構内。

 大学構内の針葉樹林の森も緑が少し濃くなり始めている。この森の中には、南洋のタロイモがたくさんあり、葉が大きくなってきていた。タロイモは特に南太平洋の島々では、主食として食べられてもきた。

 ライチが果物店に出回り始めた。あの中国の唐の時代の楊貴妃が好んだとも伝わるライチ。買って食べてみる。美味しい。

 

 

 

 

 

 


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