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長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

小さなお茶会

2008-11-03 07:33:23 | Weblog
昨日は2時でお店を閉めて「小さなお茶会」。
織田流煎茶道を学ぶ人たちが集まってお茶を楽しんだ。
宇治の上林の玉露。お菓子は陶芸家のチョンゴニさんが
栗羊羹をつくってくれた。急須・茶碗も彼が作った。
水差しは、久保さんの黄瀬戸。茶合は角居くん。
台は般若君。掛軸は、南條先生の頼山陽。こう書いてある。

十有三春秋 逝者己如水 天地無始終 人生有生死
安得類古人 千載列青史 。

逝く者はすでに水のごとし。天地に始終なく。 人生に生死有り。
いずくんぞ古人に類して。千載青史に列するを得ん。

頼 山陽が13歳の時に書いたものの訳。
「ああー、もう13歳になってしまった。時は水のようにとうとうと流れて再びは帰ってこない。天地自然は無限の広まりがあるが、人生には必ず終わりがある。このままで過去の偉人のように歴史に名を残す事 ができるだろうか。
是非にもそのようになりたいものだ」

時代が違うとはいえ、13歳やそこらで、このような「こころざし」をもっていた、というのがすごい。 見習いたいものだ。
頼山陽は京都に山紫水明処という書斎をつくり、そこで煎茶を楽しみながら
人生をまっとうした。

お茶・・・いいもんだ。