長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

玉露茶碗

2008-11-26 10:11:09 | Weblog
昨日の夕方は「升たか」さんが遊びにきた。
12月8日から西麻布の「桃居」で個展をやるので、その
案内状を持ってこられた。そこには三種類の「玉露茶碗」
らしきものが、重なっている。「イノシカチョウ」ではなく唐子、象、鹿。
茶托も漆を陶器に塗りこんで焼いたものだ。
煎茶は別名、「文人茶」とも呼ばれ、文人たちが楽しんできた歴史がある。
たぶん、酒器と茶器が、同じものであった可能性も高い。

先週いった京都の知恩院の近くに骨董通りがある。そこで太田垣蓮月の
玉露茶碗を見つけた。彼女は知恩院の寺侍の幼女として育てられ、
書・花・歌をやり、晩年は上賀茂の庵を結び、陶芸と茶を楽しんだ、
と伝えられる。独特のやさしい文字で、歌を陶器に焼いたものは「蓮月焼き」
といわれ、今でも多くのファンがいる。
稀有な京美人といわれた蓮月さんの茶碗で、今日みたいな晴れの日に縁側に座って
一服・・・なんて、素敵なことだと思う。

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