長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

きらず・・・とは?

2008-11-20 08:07:23 | Weblog
昨日はかっぽれの練習。
先月から二階のギャラリー部分でやっている。
一階でやると、違う意味でギャラリーが好奇心で
のぞいたりするし、集中できない。
夏は浴衣で踊ると汗びっしょりなる。冬もかっぽれは
浴衣一枚、しかもケツをめくり上げて踊る。さすがに暖房
のない2階でやっても少し寒く、汗をほとんどかかない。

かっぽれに続いて、先月から「深川」を始めた。
ぼうさんが遊郭にいくような、そんな艶冶でユーモラスな踊り。
見栄をはるような所作もあり、さながら歌舞伎役者にでも
なったような気分もしたりして。

かっぽれの先生に、ぼくのいきつけの豆腐屋のおやじの訃報をきく。
確かぼくよりもふたつくらい若いと思う。彼がつくる「きらず」(おから)
は最高で、ぬる燗の酒肴に最適だった。「きらず」は、京都の商家に昔
から伝わる呼び方。「きらずに食べれる」からきた言葉。月の終わりにこれを食べると「お客さんとの縁がきれない」という縁起からきたもの。
1年ちょっとで、縁がなくなったけど、ほぼ毎日あっていたので、
袖ふる縁以上の縁があった。 合掌。

JAZZ LIVE

2008-11-19 06:48:07 | Weblog
今週の金曜日21日の19時から
またジャズのライブをやることになった。
夏にピアノの吉野大樹君が遊びにきて、名刺変りに
ピアノをひいて、「秋にやりましょう」ということになった。

はじめてサックスも登場・・・東金城 友洋
ベース・・・・・・・・・・・坂元 洋太
若い3人のライブ。とても楽しみだ。

案内が昨日FAXできた。なんともほのぼのしていていい。
まだ若干の空席あり。いつもより安い3000円。
ほとんど「投げ銭ライブ」・・これまたけっこう!

東金城さん・・・沖縄?
28日は、沖縄から奈須重樹さんがやってきてライブ。

書をしよう会

2008-11-18 07:35:58 | Weblog
今日は書をしよう会。
月に一度、貞本先生がやってくる。
彼は大塚でコンピュータの会社をやっている。
つまりは社長さんだ。いつも飄々としていて、少々の
ことでは驚いたりしない。

大塚の駅前に「江戸一」という名店がある。カウンターがメインの
お店で、定連さんが自分の決まった場所で、だいたいひとりで
お燗にした酒を飲んでいる。彼もそんな定連のひとり。
ここの酒は「白鷹」が中心。灘の銘酒で伊勢神宮のお神酒酒でもある。
御伊勢参りをした後に、「なおらい」として、振舞われてきた伝統の
あるお酒である。

日曜日は、大学の後輩と祇園の「味舌」(ました)にいってきた。
ここは招福楼で修行した主人が、京都らしい日本料理を出してくれる。久保さんの器もよく使われていて、菊正のお燗が、久保さんの焼締めの徳利ででてきた。


白鷹、菊正・・・どこにでもある酒だけど、料理の邪魔をしない、目立たない、
飽きない、という意味では、最高の日本酒かも知れない。

今日の書の後は、白鷹にしょうか?
ちなみに貞本さんは広島出身で「賀茂鶴」も好む。

これがライトアップされた知恩院

2008-11-17 06:54:55 | Weblog
知恩院で赤松林太郎君のピアノを聴いた。
昼は、この山門の上に特別に入れてもらい、京都市外が見える
「絶景」を堪能。夕方5時半にライトアップされる知恩院に
もう一度戻ってきて、御影堂の中に設置されたピアノの前の
赤い毛氈に座って、ピアノを聴いた。
真っ暗な伽藍の中に、灯篭が置かれ、向こうに法然上人の御影
がうっすら浮かびあがっている。ここは浄土宗の総本山。
林太郎君の話によれば、寒い京都の秋に、ここでピアノをひくと、
指が寒さでかじかみ、ピアノの鍵盤も凍てついたような硬さなので、
演奏していると、幽体離脱したような気分になって、あたかも自分の
魂が伽藍の上に浮いてしまうような感覚になるらしい。
見ているこちらも「この世のものとかあの世のものかわらない」
くらい幽玄な世界を五感で感じるような夜のコンサートだった。

今日は「順受の会」。
ライトアップされるまで、知恩院のまわりをブラブラしていたら頼山陽の
お墓にたどり着いた。




上洛

2008-11-15 06:42:14 | Weblog
これから久しぶりに京都。
昨日はいっしょに行く(別々だけど知恩院で合流)するまやちゃんが
コーヒーを飲みにきた。知恩院だけ合流してあとは別行動なんだけど、
予定を聞いて、「それは京都の中の上級コースやね」と答えたくらい、
なかなか楽しそうな計画。
こちらは、「京都に行く」というより、「ふるさとに帰る」みたいな
感覚なので、行く店も何もきまっていない。
京都のにおいがしてきたら、風まかせ、気分まかせで、犬がマーキング
するように、ウォーキングするような感じ?

この庭は毎年秋に訪れた非公開の庭。とある財界人の元別荘。東山を借景にして、琵琶湖疎水を入れて池をつくっている。向こうに見えるのは屋形船。しかも
中には茶室があって、月夜に池の真中にこいできて、月明かりの下で茶会を
やっていたらしい・・

今日明日はお店はお休みです!
月曜日は「順受の会」(月に一度の論語の会・・今年は「大学」を勉強中)
火曜日は「書をしよう会」

秋の京都

2008-11-14 07:22:20 | Weblog
今日は久しぶりにライブがない金曜日。
なので10時まで営業。
だいぶ寒くなってきたので、手あぶりに炭をおこして
入れている。なんともいえないくらいポカポカになって、
しあわせな気分になる。

明日明後日は「都合によりお休み」
久しぶりに京都にいってくる。
南條先生が毎年秋に野村美術館で個展をやっていたので
毎年秋は「大人の修学旅行」と称して、縁ある人たちと
京都を旅するのがならわしだった。

今回は赤松林太郎君がライトアップされた知恩院でピアノの
コンサートをやるので、長屋の人たちと応援にいくことになった。

世の中は、世紀末みたいな感じになってきた。でも生きずまったりした
ときは、旅するのも一考だ。
人生そのものが旅みたいなものだから。いよいよ「ほんとうの21世紀の旅」
になりそうだ。しばらくは、困難辛苦が多い道程だけど、その後は新しい景色や
人に出会えそうだ。政治や経済が迷走していても、ゆっくり急ぐことなく、
地に足をつけて歩いていきたいものだ。

沖縄病

2008-11-13 08:18:38 | Weblog
昨日のマリオネットのコンサートは無事終わった。
初めての人が多く、みんな新曲を聴くみたいな人
ばかりで、新しい感動がこちらにも伝わってくる。
厨房の中で天座みたいにしながら見ていると、ふたりの
手の動きがまるで「神の手」みたいだった。
天真庵にかかわりのある陶芸家の人たちの「手」、
お花の原田先生の「手」、お茶をお手前する「手」、
ピアニストや、オーボエやクラリネットやジャンベの「手」
・・・人間の「手の力」って、ほんとうにすごい。

昨日、沖縄から「手づくり」のチラシがきた。
「やむちん 奈須重樹ライブ 11・28(金)in 天真庵」

沖縄に一度いくと、しばらく沖縄の話を繰り返し人に話したくなる。
それを「沖縄病」という。マリオネットのアンコールの曲も、
二曲とも「沖縄調」だった。次の日の朝も、琴線をならしているような
調べだ。
「骨董病」「沖縄病」・・・世の中には、一生つきあっていきたい楽しい
病気が山ほどある。

マリオネットがやってくる

2008-11-12 07:30:24 | Weblog
今日は「マリオネット」が、やってくる。
のでお店は5時に閉店。6時半から開場し、
7時からコンサートが始まる。
池袋時代からやっている毎年秋の恒例コンサート。
今月末には、新しいアルバムがリリースされる。

昨日は新宿(大久保?)で彼らのライブがあったので、お店を
早仕舞いさせてもらっていった。
ちょっとディープな街だけど、その中にあっては、とても
きれいで立派なホール。グランドピアノがでんと鎮座していて、
空気も凛としている。林太郎君のピアノをここでやってらいいだろうな、
と、ふと思った。

リーマンショックが世界中に広がって、混沌としてきたけど、
きっと時代の大きな変わり目なんだと思う。
こんな時は、家族以上に信頼がおける友達を大事にしていくこと
が一番。今いる組織が崩壊しても、いっしょに旅ができたり、
コンサートや美術館にいけるような友だちがいる、お裾分けをしあえる、そんなことが大事ではなかろうか?
大事になるのではなかろうか?

なんかほのぼのする大根

2008-11-11 07:08:47 | Weblog
こないだの福島の勿来にいった時、箪笥を作る作家さん
に、大根をもらった。葉は洗うととげがささるくらいに
元気で、じゃこといためてご飯にのせたら、「土を喰らう」
しあわせにつつまれた。本体は、おろして蕎麦の薬味に使うと
慈悲深い味に磨きがかかる。はやく「土」と交わるような生活がしたい。
大根は昔から刺身のつまなどに使われる。それは大根には殺菌力が
あるからだ。

この写真は以前福島の蕎麦屋で、店頭にあったもの。
まじめな老夫婦がもくもくと蕎麦屋を営んでいたので、
「自然」にしていたら、「反対バージョン」(つまり、女性)
も隣においてあったので、「あ、やっぱり!」と思って
写真に撮った。名づけて「ダンコン」。にしては、かいらしい。
反対バージョンは、「ワレメダイコン」か?

今日はマリオネットのライブにいくので、勝手な都合だけど
お店は「五時に閉店します。」
明日は天真庵で「マリオネット」なので、またまた5時にて閉店御免。
こんどの土日は、「都合により閉店」いたします。あしからず。感謝。

一期一会

2008-11-10 07:11:35 | Weblog
昨日は雨にもかかわらず、「インド音楽の会」
は満席だった。
ケーナの時もそうだったけど、その日に予約もなくて
きてくれた人がいた。同じように、お断りをして帰っていただく。

すこし苦言めくけど、演奏する人も、準備するほうも、その日に
簡単に準備するわけではない。
ドタキャンも迷惑するけど、連絡もなくドタサンされるのも
迷惑だ。席も15席と狭い会場だし、「蕎麦」という座って
食べるものをだすので、立ち見というわけにはいかない。

最後にバーンスリーのカルロスさんと、タンプーラの中村さん
が「私たちの音楽は、楽譜もなく、その日だけの音楽だけど、その日の縁で結ばれた人たいがいないとできない音楽なのです」みたいなことをいわれた。
すごく深い意味がある。
まったくだと思う。お茶の「一期一会」も、仏教と深くかかわっているけど、
音楽もしかり。

今日は「ねんどの会」
火曜日は、マリオネットのライブを聴きにいくので、お店は早仕舞いします。
水曜日は「マリオネットのライブ」。すでに一月前に満席ごめん。
土曜日・日曜日は、京都の知恩院で、りんたろう君のピアノのライブが
あるので、お店は閉店にします。