ぐらぐらくる

九州では頭にきたら「ぐらぐらする」という。

昨日の夕方は大地がぐらぐらきた。ひさしぶりに、３１１の悪夢がよみがえる。
ガスの元栓を締め、炭火の火を灰でけし、リュックをかつぎ、うな帽をかぶり、
まほまふをまいて、「いざ」に備えた。
ラジオは、「津波警報です。３１１を思い出して、すぐに避難してください」
と叫んでいた。

リュックの中には、簡単なお茶道具を偲ばせ、そばがき用の粉を入れ、ペットボトル
など必需品を入れる。比叡山の千日苦行の最後の断食に入る前に、僧たちはそばがきを
食べ、仲間たちと今生の別れをするらしい。
もしも、この世が終わる最後の晩餐の時がきたら、そばがきざんざいを食べ、星野村の玉露を
一煎飲み、体の細胞の毛細血管の先まで、甘露な甘みを感じ、次に少し濃いめのほぼぶらじるを
入れ、人生のほろにがさや、人間味などを味わいながら死んでいきたい。

今日の夜は常連さんが「夜話膳」を食べにくる。
最後の晩餐には、「夜話膳」もいいかも。そばがきもあるし、そばと酒を飲み、
最後は「ほぼぶらじる」。懐に石をかかえ、飢えにたえた。そんな簡素な食事のことを懐石料理という。
いつのまにか、山海の珍味やテンプラやすし・・、派手な飲食になりさがってしまった。
そばそのものが、土を喰らうような懐石料理やと思う。

１２月はまだまだイベントがもりだくさん。

14日(金) ＭＵＳＩＣＡ ＬＩＢＥＲＡ ＴＯＫＹＯ

演奏：フレッド・ヴァン・ホーフ（ピアノ）・山根孝司（クラリネット）

19時開場 19時半開演 ￥５,０００(お酒・肴・蕎麦・珈琲 付き)



２１日（金）大石学＆ＬＵＮＡ　ジャズライブ

19時開場 19時半開演 ￥５,０００(お酒・肴・蕎麦・珈琲 付き)

２３日（日）「シャンソンでクリスマス」　上原英里（ギター弾き語り）
19時開場 19時半開演 ￥４，０００(お酒・肴・蕎麦・珈琲付き)


28日(金) ＭＵＳＩＣＡ ＬＩＢＥＲＡ ＴＯＫＹＯ

演奏：山根孝司（クラリネット）・大宅裕（ピアノ）・宮坂拡志(チェロ)

19時開場 19時半開演 ￥５,０００(お酒・肴・蕎麦・珈琲 付き)