長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

不思議な珈琲屋

2010-09-14 07:34:04 | Weblog
昨日は朝一番に真っ黒に日焼けした元気なにーちゃんがやってきた。
開店前から、玄関の前にたっていて、のれんを出すと、カウンター
に座り、肌の黒と対照的な白い歯を輝かしながら「あの、アイスクリーム
に珈琲かけるのください」とのこと。少し関西なまりなので、「どこから
きはったん?」と聞くと、「香川」とのこと。わざわざ香川から、阿保守(アホガード)
を食べにくるなんて、お遍路さんみたいに健脚な青年だ。もちろん、歩いてきたわけでは
ないけど・・・

そういえば、先日も高知から3人で、珈琲を飲みにきたお客さんがいた。
高知には、「海癒」(かいゆ)の岡田さんしか知り合いはいないけど、
たまたまそのひとりは、岡田さんの知り合いだった。高知も50人くらいしか
人口がいないのかしらん。

最近、よくお店で話題になる珈琲屋がある。
昨日、なにげなく自分のHPの中にある、「天真庵の改装に参加した人」
みたいなところにある「長崎剛志」くんのHPの中にある「月造」の
HPのWORKSをクリックしたら、その珈琲屋さんの改装を
彼らが手がけていた。シンクロニシティーというか、不思議な縁を
感じた。たったカウンターに4人座れるだけの小さな茶室みたいな珈琲屋。

夕方、うちの7人しか座れないカウンターに、古本屋カフェをなかなか
開けないみかみくんと、spice cafeの伊藤さんが、隣り合わせになった
。「3人しか座れないカウンターのカフェにしたら」という話になって
盛り上がった。その時は、月造の月森くんに頼むとしよう。

10月31日に、十間橋で「JAZZ十間橋」を開催する。実行委員が
spice cafeの伊藤さんだ。昨日は、山根さんたちと、バンジョーに
ついて、談論風発した。
ジャズの歴史は、アフリカから奴隷船にのってアメリカにきた黒人たちが、
祖国の楽器を演奏することができずに、バンジョーとかギターとかピアノ
とかをつかって、つくったのが最初だ。こんどの「JAZZ十間橋」でも
バンジョーを演奏するアーティストがくる。でもバンジョーのもともとのルーツは、
イルランド。ケルト音楽には不可欠な楽器だった。
今朝の朝刊には、それをもじって「ベンジョー」という楽器がでていた。
便器の蓋を模った弦楽器で、先日亡くなった谷啓さんが、お気に入りだったとか・・。
JAZZというのは、今みたいに追い込まれたような時代に、さわやかな風を
吹かせてくれるような自由なところがある。それが、清風のように心地いい。

今日は「英語で蕎麦会」
すっかり長屋暮らしにも慣れ、嫁さんも先週引っ越してきた
岩本先生が、やってくる日。

明日は「かっぽれ」。
後輩たちの追随を気にしながら、もう1歩精進しなくては・・

今日の写真は、池袋にあった天真庵の屋上の庭。「今の庭」。長崎くんがつくったものだ。ここでたくさんの芸術家たちと酒を飲んだり、お茶会をやったりしたのが、「今」
と繋がっている。みんな根っこは繋がっている。