長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

今日はドラエモンの誕生日

2010-09-03 08:34:42 | Weblog
ベトネムへ嫁いだみさおさんから、グリーティング
カードが届いた。そうだ、今日は誕生日。
彼女は、ひょんなことから、漂流した舟がたどり着くみたいに、
天真庵にやってきた。それから彼氏とくるようになり、彼氏が仕事で
ベトナムへ赴任し、今年結婚して、ふたりでベトナムで新しい
人生をスタートさせている。不思議な縁だけど、みさおさんとぼくが
同じ誕生日、というのが、この奇縁をより深いものにしているような気
がする。9月3日。高校時代に更科日記を習った。菅原孝標が書いた
その冒頭に、「長月(9月)の三日に旅立ちけぬ。」というのがあった。
今年も新しい旅が始まる、そんな気分でいる。まだ生まれてないけど、
2113年の9月3日には、ドラエモンが生まれる予定。


昨日までは、九州の実家と東京を車で往復した。
東京にきてから、毎年、車で片道約1100kくらいを
往復している。IT企業を経営したころは、取引先が熊本と
福岡にあったので、仕事の時は、しかたなく飛行機を使った
けど、その他は車で往復した。
車の旅は、点と点を結ぶ、というより、線で結ばれているようで、
いい。若いころは、薬局で「モカ」とかいうカフェインのぎんぎんな
眠気防止の薬を買って、それを飲みながら、ただひたすら走った。
なるべく早く、目的地について、魚釣りをしたり、ゴルフをしたり、
するのがいい時代だった。少し年を重ねてから、ギャラリーを
始めたころから、寄り道の楽しみをしった。陶芸家の久保さん、
美濃の陶芸家や、京都の芸術家たちのところへ、寄り道しながら
往復するようになった。
自然の中には、右肩あがりにまっすぐ伸びる、みたいな線はない。
経済学者みたいな人間が勝手につくった。
自然界には、くねくね、曲がりながら、上がったり、下がったり、しながら
の線が多い。数値化されたものや、記号化したものを使ったり、
評価したりすることになれてきたけど、もういちど、自然に
かえって、くねくねと回り道をしたり、寄り道したり、ときには、
ゆっくり立ち止まってみる、なんてことも必要かも知れない。

帰りに、ビル・エヴァンスの「ワルツ・フォー・デビィ」を聴きながら
中国自動車道から見える山陰の自然を眺めていた。東京で聴くのと、
まったく違った世界が見えた。
政治や経済が、あいかわらず混沌としているけど、そろそろ本気に
なって、都会と田舎を、「21世紀のあるべきすがた」にしないと、
このままでは、みんなおかしくなってきそうな気配。

明日は、「竹細工の会」の特別学級?が夕方開かれる。
明後日が「竹細工の会」

来週の8日は、クラシックコンサート。
ぼくは、「これからの出番」を待つ人たちの「場」が大好き。
年や性別に関係なく、新しい時代に必要なそれぞれの「出番」
があるはずだ。

あけて、9月8日(水)は「クラシックコンサート」19時開場 19時半開演
2000円(蕎麦・珈琲つき) 若干の席あり。


フルート 小松崎恭子
オーボエ 今西香菜子
ピアノ 田淵祐子

1 ドビュッシー:小舟にて 2 ジョプリン:エンターティナー
3 ニールセン:二つの小品 4ノブロ:メロディー
5 ショパン:ノクターン第2番
6 ショパン:革命
7 シューマン:トロイメライ
8 ジュナン:グランド・テデュオ・コンセルタント

(休憩)

7 グリーンスリーブス
8 テレマン:二本のフルートの為のソナタ3番より1・2楽章
9 大島ミチル:風笛
10 ホールニューワールド
11 スティル:魔法と踊り
12 フォーレ:ファンタジー
13 ドゥメルスマン&ベルテルミ:ウィリアムテル

この世の中で、音楽や芸術が一番やとつくづく思う。
最高の芸術は、自然とか人間やけど・・・