長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

ジャクと豆の木

2009-09-04 06:13:46 | Weblog
そんな記事が昨日の新聞で紹介されていた。

ジャックではない、ジャク。日本名が舎久鶏という鶏で、
その鶏のフンからコーヒー豆を焙煎したら、美味いらしい。
コーヒーは嗜好品なので、なんともいえないが、どうも
この手の商品は、マユツバが多いような気がする。

6月の休み、とあるリゾート地の近くで「自家焙煎」の看板を
見つけて、入ってみた。
ブレンドを飲んでみた。主人は、聞きもしないのにいろいろうんちくを語る。
だいたい蕎麦やも、こーひーやも、うんちくがさきにくる店は、まずい店が
多い。この店も例外ではなかった。
「もっとうまいコーヒーはないのか?」と思っていると、
その主人が「コピ・ルアク飲んでみますか?」という。
インドネシアのジャコウネコのフンから取る幻のコーヒー豆だ。
1杯3000円だった。コーヒーとしては高いけど、一度は
飲んでみるかと頼んだ。
結果、まずくて、ぜんぶ飲めなかった。
きっと、焙煎が下手なのか、高価な豆なので、回転がおそくて
豆が古いのだろう、と思い、「生豆で買ってかえっていいですか?」
とたずね、持ち帰った。100g4000円だった。

その豆を自分で焙煎した。フンの中から拾う、ためか、豆の
種類とか鮮度がまちまちなのか、焙煎すると、色がいろいろ。
飲んでみた。やはり美味くはなかった。
ブレンドにしようか、という気持ちにもなれず、100g4000円の
豆を捨てた。

世のなかは広い。コーヒーを1杯が3000円だから飲む人がいる。
東京スカイツリーができて、世界中から観光客がくるようになったら、
「路地裏のネコ珈琲」といって、1杯3000円のコーヒーを
メニューの中に入れてみようかしらん。