長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

芸術の秋

2009-09-21 06:15:40 | Weblog
やはり、高速道路は渋滞しているみたい。
正月の東京は、人口がぐっと減るので、車も少なく、
空気も田舎みたいに、澄んだ感じになる。
この連休中も、天真庵のある十間橋通りは、車も
人も少なく、空気が澄んでいて、5時過ぎになると、
外が暗くなり、お客さんも入ってくるやいなや、おもわず
「こんばんわ」なんて挨拶したりする。

先週までは、家からお店まで、元気を散歩させながら、シャドーボクシング
などしながら、15分くらいかけて、通っていた。
元気がいなくなると、1分くらいでついてしまう。近所の人がそんなぼくをみて、
「通う路が変る、というのが寂しい」といってくれた。
ので、以前と同じように、SPICE CAFEの裏の団地の
前の道を、ひとりで歩いて通っていると、同じ近所の人に
「後姿が寂しそうだった」といわれた。
では、今日からうさぎとびでもしながら、通うことにしようか?

いつも傍らにいた家族がいなくなる、という寂寥感を初めて味わった。
でも3日目くらいからは、彼の人生に拍手をしたくなったり、見事な
最後に「命の尊厳」、みたいなものを感じ、悲しみの奥底からわきあがって
くるような「生のよろこび」みたいなものを、感じたりするように
なった。うまくいえないけど。
心を精妙にして、音楽、とくにクラシック音楽を聴いていてると、作曲者が
どんな心境で、この曲をつくったか?みたいなところが垣間見られたり、
同じ波動になったりできるようになった、気がする。

連休あけ、25日(金)の「19世紀ギターの夕べ ぱーと3」の富川勝智
さんのライブも楽しみになってきた。

ニューヨークに在中のピアニストからメールがきた。
10月の「三丁目のジャズ祭り」にお客さんとして、きてくれるらしい。
押上にきて、3度目の芸術の秋。少しずつだけど、優美に広がって
いるような手ごたえがある。 感謝。