長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

休み

2009-09-10 07:31:59 | Weblog
今日はお店はお休み。
いい天気なので5時半におきて、一時間くらい散歩みたいなジョギング。
だいぶ涼しくなった。近くの北十間川の川端には、すすきが風になびくように
なってきた。
♪浴衣の君は すすきのかんざし・・・

SPICE CAFEの前を通ると、久しぶりにスパイシーな香りが
ただよっている。夏休が終わり、明日からまたおいしいカレーが食べられる。
長屋のサンマではないけど、あのにおいをかぎながら、ごはんが食べれそうだ。
今日はSPICE CAFEのおとうさんが、午後天真庵にくる。
彼は、腕のいい建具屋さん。元気の犬小屋をお願いした。今日できあがって
くる。とても楽しみだ。

明日は、般若になったヨッシーと、赤松林太郎君のライブを天真庵でやる。
すでに満席だけど、なんだかウキウキする。
彼女が昨年の9月にこの町にやってきた。ベルギーに音楽留学をし、
帰国してこの町に遊びにきて、気に入ってくれて、そして近くに、
「おめかけさんの家」みたいな素敵な一軒家が見つかり、縁あってそこに住むことになった。

ビオラをいつも背中にしょって、コンサート旅行に出かけるときは、開店前の店の前でも手を振って満面笑顔ででかけていき、帰ってくるときも、のれんがしまって
いても、しゃがんで、「ただいま」と挨拶をする。
そして、韓国に演奏ツアーにいった帰り、お土産をもってお店にきたら、
カウンターに、将来結婚することになる般若君が座っていた。
「人ははやくもおそくもなく 出会うようになっている」という瞬間だった。
この秋ふたりは、彼女のおじさんのお寺で結婚式をあげる。

天真庵の玄関は、般若君がつくってくれた。昭和20年にできた古い
家の玄関のドアをはめるのに、だいぶ苦労をかけたが、「さすが」という
ものができた。お店に1歩入ると、カウンターがあり、そこに籐の椅子
がおいてある。その椅子も彼が自分で籐を編んでつくってくれたものだ。
その自作の引き戸を開け、自作の椅子に未来の嫁が座ることになろうとは、
神のみぞ知る芸術かも。

芸術の秋。いろいろな芸術があるけど、「人と人が出会う」という
のが一番の芸術だとつくづく思う。