天然居士の独り言

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イラン訪問・・・

2019年06月12日 18時04分33秒 | 日記
 今日、安倍総理はイランに出発しました。
 この外交日程がいつ決まったのか、僕には分かりませんが、
 年金の2000万円不足問題やアメリカとの農産品密約の有無、
 消費増税の是非、秋田のイージスアショア適地としたデータ改ざんなど、
 国会で審議すべき事項が沢山あるのにも関わらずの訪問です。
 別の見方をすると、これらの問題から逃げたようにも思えますが。

 安倍政権の外交は、何の成果も出していないような気がしています。
 韓国とは暗礁に乗り上げている感じですし、
 無条件で会談すると言った北朝鮮との外交も相手にされていない感じです。
 更に、ロシアのプーチン大統領には、いいように振り回されています。
 これまで、他の多くの国に訪問していますが、
 経済援助をばら撒いて来ただけの印象があります。
 外交の下手な安倍総理が、
 暗礁に乗り上げているアメリカとイランの仲介をすると勇んで出掛けたのが、
 今回のイラン訪問です。
 成功しないだろうと言うのが大方の見方のような気がしますが、
 僕は意外と何らかの成果を出すのではないかと思います。

 安倍総理をイランに向かわせたのは、アメリカでしょう。
 トランプ大統領が昨年5月にイラン核合意からの離脱を発表して以降、
 アメリカとイランの関係は急速に悪化しています。
 アメリカはその後、中東地域に航空母艦を送っていて、戦闘の懸念も高まっています。
 直接の交渉が出来ないだけに、イランの親日的な状況を踏まえて、
 安倍総理に白羽の矢を立て、
 更に、来月に予定されている参議院議員選挙で自民党を勝たせるため、
 外交面で手柄を立てさせてやろうとの意図があるような気がしています。
 安倍総理に手ぶらでイランに行かせても仕方ないので、
 何らかの譲歩案を示しているのではないかと思います。
 昨日、安倍総理とトランプ大統領は電話会談を行っています。
 アメリカの核合意への復帰や、経済制裁の解除など、
 アメリカとイランの重要な案件に関するものとも思えませんが、
 イランを動かす何らかの案を持っているような気がします。

 予定では、テヘランで今夜ロハニ大統領と、明日最高指導者のハメネイ師と会談します。
 イランも含めアラブ世界では、今回の安倍総理の訪問を歓迎するムードが強いようです。
 緊張を和らげて交渉の席に着くよう促すことが出来れば、
 成功と言えるのかも知れません。

 もしアメリカとイランが緊張緩和に向けて動き出すとすれば、
 世界の平和のためには良い事だと思いますが、
 点数を稼がせてやったのだからと、
 日本とアメリカの貿易交渉で一層の譲歩を求められ、
 あるいはアメリカの兵器の買い増しを求められる事もあるような気がします。

 先ずは会談の結果ですが、どうなるでしょうね?
コメント
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