5・6日前のニュースでしたが、
来年7月に予定されている紙幣の刷新を控えて、
市中では、ピン札(新券)が不足していると報じられていました。
現行の紙幣は既に昨年9月に製造が終了していて、
さらに2022年度に造られた約30億枚の紙幣の半分は新紙幣でした。
新紙幣の発行がスタートするまでの空白期間は1年半以上になる訳です。
お祝い事などで、お金を包む時など、
なるべくピン札でと思うのが普通のような気がします。
お釣りの紙幣がピン札だと、サービスの質の高さを感じます。
ピン札を欲しい人が、銀行にピン札の交換を頼みに行っても、
既になかったり、枚数の制限があったりしているようです。
現在の紙幣が発行されたのは、2004年11月1日でしたから、
20年前にも同じような騒ぎだったのかも知れませんが、
僕は余り記憶がありません。
コロナ禍で「お金が汚いから」と
財布の中を全部新券にしたがる人が増えたこともあり、
慢性的に新券は不足していたとの話もあるようです。
お金に関しては、
「悪貨は良貨を駆逐する」とするグレシャムの法則が有名です。
額面が同じでも、金の含入率が異なるなど
実質的な価値が違う貨幣があった場合、
人々は良貨を手元に置いておき、
日々の支払いには悪貨を用いる傾向が生じる事を指しています。
紙幣には当然の事ながら金が入っている訳ではありませんが、
古い紙幣よりはピン札の方が貴重な感じがします。
僕は、ある金融機関が母体となった団体の役員になっています。
無報酬なので、ボランティアなのですが、
年に2・3度の会議に出席すると、交通費が3000円ほど支給されます。
金融機関が母体なので、それがいつもピン札です。
どうもピン札を使う気になれず、そのまま家に置いてあります。
多分10枚以上はあるはずです。
ピン札が不足すると聞くと、
これを使うのは、益々難しくなりそうな感じです。
ピン札が必要な方がいれば、両替するのはやぶさかではないのですが。