「私の男」・・・タイトルからしてかなり意味深だと思っていた。
直木賞受賞作品。
私の男、淳悟。
彼は震災で家族をなくした小学4年の私を、25歳という若さで引き取り男手ひとつで育ててくれた義父だ。
淳悟も早くに家族を失なったため、本当の家族というものが良く分からない。
それゆえかなりゆがんだ二人の生活は、結果周りの人をも巻き込んでしまう。
細かい所は違っているけれど、この作品のベースは佐々木丸美の世界?
読み始めから、おや、ぐっと大人っぽいタッチになっていると思った。
ずっと少女小説タイプだと思っていたので。
かなり濃厚な内容にとまどいながらも、過去に遡る展開は読ませてくれる。
血のつながりは幻想に過ぎないともいわれるけれど、孤独な人間にとってそれはとても大きな存在だろう。
「俺のもんだぞ」
この感覚は、男性のほうがずっと強いのかもしれない。
直木賞受賞後の作品「荒野」もさっそく予約を入れる。
やはり普遍の、少女がテーマのようだ。
「私の男」 桜庭一樹
直木賞受賞作品。
私の男、淳悟。
彼は震災で家族をなくした小学4年の私を、25歳という若さで引き取り男手ひとつで育ててくれた義父だ。
淳悟も早くに家族を失なったため、本当の家族というものが良く分からない。
それゆえかなりゆがんだ二人の生活は、結果周りの人をも巻き込んでしまう。
細かい所は違っているけれど、この作品のベースは佐々木丸美の世界?
読み始めから、おや、ぐっと大人っぽいタッチになっていると思った。
ずっと少女小説タイプだと思っていたので。
かなり濃厚な内容にとまどいながらも、過去に遡る展開は読ませてくれる。
血のつながりは幻想に過ぎないともいわれるけれど、孤独な人間にとってそれはとても大きな存在だろう。
「俺のもんだぞ」
この感覚は、男性のほうがずっと強いのかもしれない。
直木賞受賞後の作品「荒野」もさっそく予約を入れる。
やはり普遍の、少女がテーマのようだ。
「私の男」 桜庭一樹