多文化共生なTOYAMA

多文化共生とは永続的なココロの営み

逃げる その時(7)外国人(宮城)

2011-06-29 09:29:18 | 多文化共生
(以下、河北新報社から転載)
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逃げる その時(7)外国人(宮城)

小山ジュリエットさん(左)と義母の寿子さんらが、宣広さんの電話を受けた保健センター裏の高台。忠告に従い逃げた数分後、濁流が襲った=25日、宮城県南三陸町志津川城場

 大震災では、大勢の外国人も被災した。警察庁によると、27日現在、死亡した外国人は29人。うち7割近い20人が宮城県内で亡くなった。震災発生直後、外国人が取った行動を調べると、運に加え、「日本語」「近所付き合い」「防災意識」の3点が生死を分けた要因として浮かび上がった。

◎「避難」言葉の壁厚く/隣人の存在、命運分ける

 「高台に避難してください」
 津波から多くの日本人の命を救った防災無線やラジオの呼び掛けが、宮城県南三陸町のフィリピン人にはほとんど理解されていなかった。
 35年前に来日した英語講師佐々木アメリアさん(57)は「心配していた通りになった」と表情を曇らせる。
 震災後、フィリピン人妻ら十数人に聞いたところ、「高台」「避難」の意味が分からなかった人が多かった。大半は日本人の夫と逃げたか、隣近所の日本人に促されて逃げ、一命を取り留めたが、女性(29)が津波で亡くなった。
 アメリアさんによると、女性は日常会話はできたものの、防災無線の日本語は聞き取れなかった可能性が高い。石巻市のスナック勤めで、南三陸町のフィリピン人社会や、隣近所との付き合いはほとんどなかった。「日本人の夫以外に、避難するよう教えてくれる隣人はいなかったはず」とアメリアさんはみる。
 流ちょうな日本語を話す千葉ジョイさん(44)は「私も『高台』『避難』の意味は分からなかった。『高い所に逃げて』と繰り返し言われれば、助かったかもしれない」と同胞の死を悼む。

 志津川中で避難生活を送る来日20年の小山ジュリエットさん(44)を救ったのは、防災無線を聞き取る日本語能力と夫からの電話だった。
 地震と停電で通話できないと思っていた携帯電話が午後3時10分すぎ、突然、鳴った。「大津波が来る。できるだけ高い所に逃げろ」。夫の宣広さん(42)だった。
 宣広さんは近海マグロはえ縄船の漁師。太平洋の沖合数十キロで津波をいち早くキャッチし、衛星電話で危機を知らせた。
 地震発生時、海沿いにある水産会社の加工場にいたジュリエットさんは防災無線に従い、既に指定避難所の志津川小へ向かっていた。途中、志津川保健センターにほど近い夫の実家に立ち寄った。
 直後、宣広さんから電話があった。忠告に従い、義父母と一緒に高台に逃げた。振り返ると「真っ黒な濁流が、数分前までいた小高い場所をのみ込んでいた」という。
 ジュリエットさんの友人の斎藤ジュリエットさん(44)は同じころ、日本人の夫と逃げた高台で、泣きながら上空を見上げていた。「この世が終わる。イエス・キリストが降臨する」と。

 あの時、中国・大連出身の広岡燕燕さん(37)は宮城県山元町の自宅にいた。海岸まで約1.2キロ。「地震が起きたら津波が来る。すぐ役場へ逃げて」。日本人の夫の口癖が頭に浮かんだ。
 サンダル履きのまま、3キロ以上離れた町役場を目指し、長女歩実さん(7)と自宅を飛び出した。道路はひび割れ、水が噴き出す。空は暗く、海岸から真っ黒い土煙が追い掛けてくる。
 津波の恐怖と闘いながら、十数分走り続けた。息も絶え絶えになり、道路に飛び出して白いワゴン車を止め、叫んだ。「娘だけでも」。ワタナベと名乗る男性が2人を乗せてくれた。
 津波は町役場の近くまで迫り、自宅1階は水に漬かっていた。
 「夫の口癖と、親切な日本人のおかげ」。山元町の仮設住宅で、燕燕さんは歩実さんの髪を優しくなでた。(山崎敦、片桐大介)


2011年06月28日火曜日

日本の外国人研修制度批判 米国の人身売買実態報告書

2011-06-29 09:28:53 | 多文化共生
(以下、朝日新聞から転載)
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日本の外国人研修制度批判 米国の人身売買実態報告書

2011年6月28日23時28分

 米国務省は27日、世界の人身売買の実態をまとめた年次報告書を発表した。日本に関しては、外国人研修・実習制度について「保証金による身柄拘束や行動制限、未払い賃金など、人身売買の要素がある」と指摘。日本政府に取り締まりや法的な処罰の強化を求めた。

 今回の報告書は、過去最大の184カ国・地域を対象に、人身売買をめぐる法整備や対策の状況を4段階で格付けした。日本については「売春や強制労働の被害に遭う男女や子どもらの目的地にも通過点にもなっている」とし、人身売買の被害者保護に関する最低限の基準を満たしていないと指摘。7年連続でよい方から2番目のグループに分類した。(ワシントン=望月洋嗣)

大企業の8割が外国人の新卒採用に積極姿勢

2011-06-29 09:28:25 | 多文化共生
(以下、RBBTODAYから転載)
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大企業の8割が外国人の新卒採用に積極姿勢……インテリジェンス調べ
2011年6月29日(水) 00時26分
 インテリジェンスHITO総合研究所は28日、「外国人新卒採用に対する企業意識調査」の結果を発表した。調査期間は5月27日~6月13日で、北海道、関東、関西、東海、九州の企業351社から回答を得た。

 まず外国人の新卒採用に対する意向を尋ねたところ、採用を実施もしくは検討している企業が33.9%となった。内訳は、「既に積極採用しており、今後も継続予定」(5.1%)、「採用実績があり、今後さらに強化予定」(12.5%)、「採用実績はないが検討中」(13.1%)。

 海外現地法人の有無別では、現地法人のない企業では、採用を実施・検討している割合が26.0%だったが、現地法人がある企業では43.9%となった。海外に進出している企業ほど、外国人の採用意欲が高いようだ。また企業規模別でみると、従業員数が「5,000人以上」の企業において78.6%が積極的に推進または検討していると回答。「1,000~5,000人未満」では38.8%、「300~1,000人未満」では36.0%となり、規模の大きい企業ほど外国人の新卒採用に積極的な姿勢を見せた。

 また採用条件として、日本語の語学力が必須がどうかを尋ねたところ、91.9%が「必須である」と回答。想定する入社時期としては、規模が大きい企業で「日本人の新卒採用学生の入社と同じ」、小さい企業で「通年」とする傾向がみられた。
《RBB TODAY》

長期滞在外国人10万人増=国際人口移動統計

2011-06-29 09:28:02 | 多文化共生
(以下、朝鮮日報から転載)
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長期滞在外国人10万人増=国際人口移動統計

 景気の回復傾向などを反映し、韓国に長期滞在する外国人が昨年大きく増えたことが分かった。


 統計庁が28日までにまとめた「2010年国際人口移動統計」によると、韓国に90日以上滞在した外国人は昨年9万7000人増加した。国籍別に見ると、中国が6万4000人で66%を占め、次いでベトナム(1万3000人)、米国(6000人)、ウズベキスタン(4000人)の順だった。


 一方、長期滞在を目的に海外に出国した韓国人は1万5000人の増加にとどまった。入国者数から出国者数を引いた国際純移動者数は8万2000人と、関連統計の作成を開始した2000年以降で最大規模となった。


 統計庁のソ・ウンジュ人口動向課長はこれについて「09年は景気が低迷し外国人の雇用規模も小さかったが、昨年は景気が持ち直し、雇用もやや増えた。昨年7月に在外同胞技術研修制度が導入され、中国の同胞の入国が増加したことも一因だ」と説明した。


金宗浩(キム・ジョンホ)記者

政府、外国人労働者の採用に関する政令を補足

2011-06-29 09:27:37 | 多文化共生
(以下、ベトジョー ベトナムニュースから転載)
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政府、外国人労働者の採用に関する政令を補足
2011/06/29 06:37

 政府はこのたび、外国人労働者の採用・管理に関する政令34号/2008/ND-CPを補足する政令46号/2011/ND-CPを公布した。27日付ハノイモイ紙(電子版)が報じた。

 新政令によると、国内向け案件に入札或いは落札した海外企業は、労働者の採用に当たってベトナム人労働者の雇用を優先するほか、書面にてベトナム人・外国人労働者の採用計画を事前に明確にすることが義務付けられる。

OKIとAAJD、災害時に外国人や聴覚障害者をサポートする15言語対応の「SOSカード」を無料公開

2011-06-29 09:27:06 | 多文化共生
(以下、Cnet Japanから転載)
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OKIとAAJD、災害時に外国人や聴覚障害者をサポートする15言語対応の「SOSカード」を無料公開

沖電気工業株式会社
2011/06/27 11:06

Tokyo, June 27, 2011 - ( JCN Newswire ) - 沖電気工業株式会社(社長:川崎秀一、本社:東京都港区、以下OKI)と日本聴覚障害者建築協会※1関東支部(支部長:鈴木道夫、以下AAJD)は、このたび、災害時や急病などの緊急時に、日本語を話せない外国人や聴覚障害者が指差しでからだの様子を伝えることができる「SOSカード※2」の15言語対応版を制作しました。7月末にAAJDのホームページ( リンク )に公開します。

日本語を話せない外国人や聴覚障害者、発話困難者は、普段は通訳者を介したり筆談で健常者とコミュニケーションを取ります。しかし、災害や急病などの緊急時においては通訳者が不在、筆談ではリアルタイムなコミュニケーションが難しいなどの場合があります。

OKIとAAJDは、日本語を話せない外国人や聴覚障害者、発話困難者が災害時や急病時に指差しでからだの様子や現在の状況を伝えることができる「SOSカード」を2007年に日本語および英語で制作し、ホームページに公開しました。現在までに消防本部・病院・学校など、国内30ヶ所以上で活用されています。このたび、より多くの外国人が利用できるよう、15言語対応版を新たに制作し、7月末にAAJDのホームページ( リンク )で無料公開します。なお、カードの制作はOKIグループの役員・社員が参加する「OKI愛の100円募金」が支援しています。

「SOSカード」は緊急場面での利用を想定し、文字だけでなくOKIのユニバーサルデザインのノウハウを基にアイコンや視覚記号のピクトグラム※3を用いています。アイコンやピクトグラムのデザインはOKIの特例子会社で障害者の在宅雇用を専門に行うOKIワークウェルが行いました。また、カード利用時に救急救命士など情報を伝えたい人が対面にいることを想定し、外国語バージョンのものについては、反対側から読めるように日本語を併記しています。さらにホームページより画像ファイルを携帯電話やスマートフォンへダウンロードし携帯することで、利用者は緊急時に備えることができます。

駅や救急車内での利用を想定して実際に聴覚障害者が「SOSカード」を用いてコミュニケーションをとる実験を行ったところ、カードがない時と比べて、時間的に約2割早く、かつ正確に情報を伝えることができました。被験者からはカードを携帯していると安心できるという回答を得られました。

なお、ホームページ公開に先行して、3月に6言語対応版のA5版の小冊子「SOSハンドブック」を作成し、全国の病院や消防署など全国約200ヶ所で無料配布しており、東日本大震災の被災地への送付も計画しています。

これからもOKIとAAJDは協力して、社会貢献活動を推進していきます。

【SOSカードについて】
配布方法:ホームページにて公開 リンク
対応言語(15言語):日本語、英語、韓国語、中国語(繁体字と簡体字)、ポルトガル語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、オランダ語、フィンランド語、スェーデン語、ノルウェー語、デンマーク語、ロシア語

【用語解説】
※1日本聴覚障害者建築協会(AAJD):
平成8年11月に東京聴力障害者建築クラブと近畿聴力障害者土木建築クラブが統合して設立。会員は建築・土木関係の仕事に従事する聴覚障害者を中心に聴覚障害者の福祉向上を図ることを目的に活動。

※2 「SOSカード」:
平成22年度東京都在住外国人支援事業助成の対象事業です。

※3 ピクトグラム:
一般に「絵文字」、「絵単語」などと呼ばれ、何らかの情報や、注意を導くために表示される、視覚記号(サイン)の一つ。ここでは、アイコンと同意であり、簡単な絵や図により、意図を伝える方法。

概要:沖電気工業株式会社

OKIは米国でグラハム・ベルが電話機を発明したわずか5年後の1881年に創業した、日本で最初に電話機を製造した情報通信機器メーカーです。先見性と勇気をもって果敢に挑戦・行動するという、創業以来の「進取の精神」を連綿と受け継ぎ、ブランドスローガン「Open up your dreams」のもと事業展開しています。現在、「金融システム」「通信システム」「情報システム」「プリンタ」「電子部品・モジュール他」の5つの分野において、OKIグループは社会の発展に寄与する最先端技術の商品・サービスをお客様にお届けし、世界の人々の快適で豊かな生活の実現に貢献しています。詳細はこちらからご覧ください。 リンク

お問合せ先:
本件に関する報道機関からのお問い合わせ先
OKI 広報部 永野
電話:03-3501-3835
e-mail:press@oki.com
関連情報
http://www.japancorp.net/japan/Article.Asp?Art_ID=55415

磐田市・地域・大学 外国人中学生に学習支援の輪

2011-06-29 09:24:52 | 多文化共生
(以下、静岡新聞から転載)
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磐田市・地域・大学 外国人中学生に学習支援の輪(6/28 14:27)


 磐田市で、外国人中学生に対する学習支援の輪が広がっている。外国人生徒の高校進学率が伸び悩んでいる現状を打開しようと、生徒の学習をサポートする「夜間教室」で行政、地域、大学がタッグを組んだ。関係者たちは「地域全体で外国人生徒を支えていくモデルが示せれば」と意欲的だ。
 市多文化交流センターは昨年から、ブラジル国籍などの外国人中学生向けの夜間教室を週2回開いている。当初は元教師のセンタースタッフ2人が生徒の勉強を見ていたが、最近は教室を知った住民有志も講師として活躍している。さらに6月からは、静岡文化芸術大と同大学院で多文化共生を学ぶ学生9人が研究の一環として、順番で教室を手伝うことになった。
 同大の支援初日、センターには生徒7人が集まった。学生5人と地元住民、センタースタッフがマンツーマンで、宿題や問題集に取り組む生徒を約1時間見守った。センタースタッフの鶴見光子さんは「いつもは私たちの目が離れると手が止まってしまう生徒も多いが、今日はみんな集中力が持続していた」と手厚い指導ができたことを喜んだ。同大学院1年の冨永優花さん(22)は「今後も、分かりやすい言葉で指導ができるよう頑張りたい」と話した。
 磐田市教委によると、市内の外国人中学生の高校進学率は過去6年間、5~7割で推移している。日本語による日常会話には問題がない生徒でも、勉強を理解するための「学習言語」が習得できておらず、授業についていけなくなるケースが多いという。担当者は「そうした中で、勉強への意欲を失ってしまう生徒もいる」と指摘。夜間教室は、外国人中学生が、学生や地域住民から新たな“刺激”を受けられる場としても期待されている。
 学生を夜間教室に派遣する池上重弘静岡文芸大教授は「生徒は年の近い大学生と交流することで、自分の学びが未来にどうつながるかイメージしやすくなる」と学生が学習支援に参画する意義を語った。

こころの悩み相談会:外国人の悩み、津で無料相談 /三重

2011-06-29 09:24:25 | 多文化共生
(以下、毎日新聞【三重】から転載)
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こころの悩み相談会:外国人の悩み、津で無料相談 /三重

 県内に住む外国人を対象にした「こころの悩み相談会」が26日、津市羽所町のアスト津で開かれた。

 相談会は、県の委託事業として県国際交流財団が07年から年3回開いている。県臨床心理士会から派遣された臨床心理士が1人当たり約1時間、無料で相談に乗っている。13回目の今回は、ブラジル人とボリビア人、フィリピン人の計9人が通訳と共に悩みを相談した。

 同財団によると、異文化社会で暮らすことで生じるストレスや、子供が学校の授業についていけないなどの子育てに関する悩み相談が多い。相談に来る外国人のほとんどが日本語の読み書きや会話ができないため、医療や教育について不安を抱えているという。【大野友嘉子】

〔三重版〕

外国人支援 始めませんか 来月、養成講座

2011-06-29 09:23:59 | 多文化共生
(以下、朝日新聞【北海道】から転載)
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外国人支援 始めませんか 来月、養成講座

2011年06月28日

■札幌で来月2日

 市民団体「多文化共生ネット北海道」(共同代表=古賀清敬・北星学園大准教授ら)は7月2日、「多文化共生サポーター」の養成講座を札幌市内で初めて開く。在日外国人をめぐる現状や日本の法制度などを説明し、日本語を含めた学習支援から生活相談まで、様々な外国人支援に取り組める人材を育てる狙いだ。

 同ネットは2006年、札幌市内で開かれた移住労働者に関するフォーラムに参加した市民らで発足。移住労働者や外国籍市民の人権を守る活動のほか、札幌市などと国際化や多文化共生を進める交渉や提言をしてきた。

 道内では、防災や医療に関する情報提供を多言語化している自治体はまだ少なく、多くが市民ボランティアに頼っているのが実態。今回の講座では在日外国人の現況や法制度、言葉と教育、生活上の知識などについて弁護士や大学教員、在日外国人らが説明する。

 メンバーの法律事務所職員・西千津さん(47)は「語学の交流だけでなく、その人がなぜ日本にいるのかという歴史的、社会的背景を知ることは外国籍の人への支援に役立つ。国や自治体にどんな制度があるかを知ることは、自分たちの生活を見直すきっかけにもなる」と話す。

 会費は千円(学生500円)。2日午前10時~午後5時、同市中央区北1西4札幌ノースプラザ8階の北海道ひびき法律事務所分室で。

(本田雅和)

日本語を母語としない県内在住の外国人らに… /徳島

2011-06-29 09:23:42 | 多文化共生
(以下、毎日新聞【徳島】から転載)
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遊山箱:日本語を母語としない県内在住の外国人らに… /徳島

 日本語を母語としない県内在住の外国人らに日本語を教える徳島市の市民団体を取材しました。今月から、小中高校生向けの教室の時間を増やすなど、支援態勢の充実化を図っています。

 団体の会長を務める、兼松文子さんは「日本語をうまく使えない子どもたちは、生活になじめないことが多い」と指摘します。学校でいじめに遭う子もいて、教室に通い始めてしばらくは口数も少ないそうです。悩みを打ち明けてくれるまでには長い時間をかけ、寄り添うことが必要と言います。伝統や風習など、私たちが当たり前に思う環境こそが、彼らが生活になじめない原因になっていることだってありえます。

 兼松さんは「子どもの未来のために活動を続けたい」とも話します。全ての人の悩みを聞くことは難しいでしょうが、1人でも多くの人の思いや悩みに、耳を傾けることができればと思います。【山本健太】