(以下、中日新聞【静岡】から転載)
==================================
《経済》 浜松の生産担う外国人減少 不況や震災が影響
2011年6月10日
メーカーの海外シフト志向鮮明に
浜松市内の外国人登録者数が、2008年12月(3万3702人)をピークに大きく減少している。労働者として同市をはじめ遠州地域の中小企業を支えたが、リーマン・ショックや東日本大震災が大きく影響し、自動車、二輪車メーカーや、部品メーカーは生産の海外シフト志向を鮮明にしており、今後も外国人は減少傾向をたどりそうだ。
今月1日現在の市内における外国人登録者数は、男性が1万2946人、女性が1万3125人の計2万6071人。ピークから2年半で7600人も減った。
特に大きく減少したのは男性外国人。ピーク時から4670人減少。今年4月からは市内の外国人登録で、女性の数が男性を上回っている。減少幅は09年中は1カ月あたり100人から400人とはね上がった。今年に入って戻したが、東日本大震災後は1カ月あたり200人以上が減る状況となっている。
今後の動向について、静岡県西部地域しんきん経済研究所の間淵公彦主席研究員は、「景気が良くなれば、ある程度戻るかもしれないが、日本の製造業の今後の成長次第だ」と予測する。背景にあるのは、ブラジル、中国など新興国の経済成長。「以前は日本が経済大国で給与が伸びていたから来日して働いてくれたが、今後も来るかは不透明」とする。
ブラジル人には勤勉な労働者も多く、中小の中では熟練工となるケースもある。間淵主席研究員は「今こそ国の産業の在り方が問われている時期だ」と強調した。
==================================
《経済》 浜松の生産担う外国人減少 不況や震災が影響
2011年6月10日
メーカーの海外シフト志向鮮明に
浜松市内の外国人登録者数が、2008年12月(3万3702人)をピークに大きく減少している。労働者として同市をはじめ遠州地域の中小企業を支えたが、リーマン・ショックや東日本大震災が大きく影響し、自動車、二輪車メーカーや、部品メーカーは生産の海外シフト志向を鮮明にしており、今後も外国人は減少傾向をたどりそうだ。
今月1日現在の市内における外国人登録者数は、男性が1万2946人、女性が1万3125人の計2万6071人。ピークから2年半で7600人も減った。
特に大きく減少したのは男性外国人。ピーク時から4670人減少。今年4月からは市内の外国人登録で、女性の数が男性を上回っている。減少幅は09年中は1カ月あたり100人から400人とはね上がった。今年に入って戻したが、東日本大震災後は1カ月あたり200人以上が減る状況となっている。
今後の動向について、静岡県西部地域しんきん経済研究所の間淵公彦主席研究員は、「景気が良くなれば、ある程度戻るかもしれないが、日本の製造業の今後の成長次第だ」と予測する。背景にあるのは、ブラジル、中国など新興国の経済成長。「以前は日本が経済大国で給与が伸びていたから来日して働いてくれたが、今後も来るかは不透明」とする。
ブラジル人には勤勉な労働者も多く、中小の中では熟練工となるケースもある。間淵主席研究員は「今こそ国の産業の在り方が問われている時期だ」と強調した。