多文化共生なTOYAMA

多文化共生とは永続的なココロの営み

果してはたして

2011-06-07 00:14:43 | 多文化共生
果してはたして

以下は、管理人が責任校正したものです。
参考までに、お読みください。

東日本大震災は、地震被害、津波被害、原子力被害、そして、日本特有の政治的経済的人災に見舞われた、輻輳的な未曽有の災害と考えられます。
知見のある方が冷静に振り返ってみると、あるいは、将来、歴史の教科書として記されるべきことを想定してみると、次の点が明らかになります。

すなわち、日本は世界で、ほとんど唯一の被爆国でありながら、原子力発電を世界で最も進めてきた国家であるということです。このことは、原子力発電所が国土面積に対して、どれほど多くの箇所に建設されているかという事実を、世界各国と、統計的に比較してみると、明らかでしょう。

原子力の脅威について、もっともよく知っているはずの人々が、もっとも多くの原子力の潜在的脅威を抱えているという事実です。子どもには火遊びをさせることができないので、大人がライターを所持しているというアイロニーでしょうか。

さらに、これらのことを進めるにあたって、いかほどのモノやヒトやカネが動いたことでしょう。

まず大切なのは、私たちは、こうした世界に生きてきたということです。これを私たち自身が、どう考え、どう向き合っていくのかということが、求められることではないでしょうか。
そして次に、これからのことを、どう考え、どう行動していくかということではないでしょうか。

地震に対して強固な建造物を作るとか、津波に対して高い擁壁を作るとか、電力不足に対して節電をするとか、すでに起こったことに対する対処療法では、課題を解決することは難しいでしょう。
課題を解決するためには、なぜ、こうした課題が発生したのかといった、原因や背景を探ることから、課題解決型の手法での思考が求められることになるでしょう。
そして、そのための時間はあまり多くはないように思われます。