多文化共生なTOYAMA

多文化共生とは永続的なココロの営み

ブラジル人と友達の輪を 菊川・小笠東小で出前教室

2009-07-17 11:12:50 | 多文化共生
(以下、静岡新聞から転載)
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ブラジル人と友達の輪を 菊川・小笠東小で出前教室
2009/07/17
 外国の文化や考え方を知ってもらおうと、菊川市川上の市立小笠東小で16日、「文化と暮らしの出前教室」が開かれた。県多文化共生室の主催事業で、4年生約40人がブラジルについて学んだ。
 同小学区は市内でもブラジル人らが多く住む地域。同小には現在、28人の外国人児童が通っていることもあり、県に開催を依頼した。
 同室国際交流員の上田ナンシー直美さんが講師を務めた。上田さんは黒板に張られたブラジルの地図を使いながら、気候や通貨、生息する植物などを紹介。小学校生活の様子にも触れた。上田さんが「ブラジルでは夏休みの宿題はありません」と話し、児童たちが「いいなー」と声を上げる場面もあった。
 同小の近江賢市校長は「文化の違いに正しいとか間違いはない。児童たちが互いを理解し合う心を養いながら、友達の輪を広げてくれれば」と期待した。

グローバル経済の本質

2009-07-17 11:12:22 | 多文化共生
(以下、日経BPnetから転載)
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グローバル経済の本質
One for all, All for one.

2009年7月16日

 今、世の中の風景に目をやると、徐々に楽観ムードが広がってきている。サブプライム問題を契機に、リーマン・ショック、そしてGMの破綻に至ったグローバル恐慌は、はたして終息へと向かっているのだろうか。

 私は、今の状態を、単なる幕間狂言だと思っている。

 今回のグローバル恐慌は、世界同時多発的だったこと、モノとカネが決別する構図を持っていること、そして管理通貨制度の下で起こったこと、という、世界経済が未だ経験したことのない、3つの特徴を有している。言うなれば、「21世紀型グローバル恐慌」だ。今は、こうした新しい形の恐慌状態を経て、次の新しい時代を迎える前の幕間に過ぎない。

 この幕間狂言を、役者たちがどう演じるのかによって、これからの世界経済の風景は、大きく変わっていく。

 今の楽観ムードは、おそらく束の間に過ぎない。トヨタ自動車に見られるように、企業が大幅な減産に踏み切ったこともあり、在庫調整はほぼ一段落した。しかし、企業の設備調整はこれから本格化していく。雇用問題もさらに深刻化しよう。派遣社員や外国人労働者を対象にした雇用調整が一段落した後は、正規雇用者の調整にまで踏み込まざるを得ない。雇用大調整時代が到来し、景気はもう一段、下を見ることになる。

 そうなってくると、各国が何とか景気を元に戻すことに躍起になる中で、何かと無茶な対策が出てくる心配がある。例えば、自国産業を保護するため、各国が競って自国通貨の切り下げ競争に走る。現に、中国政府は人民元について、その安定化を目指すと公言した。「安定化」を目指すとは、要するにアメリカなどから求められてきた人民元高要請には、これ以上応じませんよ、ということにほかならない。しかし、こういった「わが身可愛さ」の経済対策は、グローバリズムが進んだ今の世界経済のなかでは、何ら根本的な問題解決につながらない。